「【図解】ビジネスエリートがたどり着いた 仕事力に差がつく「超・整理術」」吉澤 準特
2020/04/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
整理を仕組み化する
現役の外資系コンサルタントが「ノート」「メール」「スケジュール」「ToDo」「フォルダ」「デスク」「名刺」の仕事の作法について教えてくれる一冊です。
時代を反映して、パソコンで資料を作り、メールで連絡し、スケジュールと電子データを共有化することが前提となっています。コンサルタントらしくMECE(漏れなくダブりなし)に、仕組み化されているところが面白い。
例えば、名刺には会った目的名刺交換日と場所、会った目的、髪型、メガネの有無、顔の輪郭や特徴を明記することにしているという。
「ToDoリスト」を毎日更新する・・・記憶に頼らず「記録」に頼る(p94)
業務別に時系列で整理する
興味深かったのは、翌日の仕事を前日までに決めるということでしょう。その日にすることを、あらかじめ「ノート」や「メール」に書き込むのです。私の場合は、その日の朝に今日やるべきことを書き込みます。著者のように前日までに決めることで、事前にできる手が打てるというメリットがあるのかもしれません。
また著者は、業務別に時系列でToDoを俯瞰するために、仕事の白地図シート(A3サイズ)へのToDo書き込みを行っているという。そして、レール(クリア)ファイルにスケジュール情報、タスク情報、人情報、組織の体制図/座席表/連絡先を入れるのです。複数のプロジェクトに配属されていたり、多数の取引先とやりとりがある場合には、有用なのでしょう。
ノートには「スケジュール」と「ToDo」の最新版を出力したものを常にセットで持ち歩きます(p22)
仕事のやり方の基本
スケジュール管理、資料と名刺の管理、ToDo管理など、ビジネスマンであれば必ず通る道だと思いました。30代まではこうした仕事のやり方で効率的にミスなく成果を出していく人が、評価を受けるのでしょう。
今年就職した息子に本書を送ることにしました。自分なりの仕事のやり方を確立してほしいものです。吉澤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・メールの件名に「至急」と書くと相手はすぐに返事を返してくれます・・・【回答】【返不要】【添付】【質問】【保存】【参考】【案内】【要返信】【1/17迄】【草案】(p64)
・所要時間は予定の2倍かかると想定する・・スケジュールが遅れる人はバッファを取っていない(p120)
・仕事をパターン化する
1 俯瞰して「目的を見据える」・・・
2 掘り下げて「中身を知る」・・・
3 紐づけて「順序を考える」(p178)
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
序章 「整理」ではなく「整流化」する
第1部 コンテンツのフロー(流れ)を整える
第1章 ノート整流術
第2章 メール整流術
第2部 コンテンツのストック(蓄積)を整える:コト
第3章 ToDo整理術
第4章 スケジュール整理術
第3部 コンテンツのストック(蓄積)を整える:モノ
第5章 フォルダ整理術
第6章 デスク整理術
第7章 名刺整理術
終章 コンサルタントの仕事術
著者経歴
吉澤準特(よしざわ じゅんとく)・・・外資系コンサルティングファーム勤務。専門領域において、日本支社のリーダーを務め、ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを手がける。プロジェクトマネージャーとして、数百億円規模のシステム運用改善、組織改革、人材育成に携わることも多い。ITサービスマネジメントの世界基準である、ITIL Managerの有資格者でもある。
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