「外資系コンサルが実践する 資料作成の基本 パワーポイント、ワード、エクセルを使い分けて「伝える」→「動かす」王道70」吉澤 準特
2014/08/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(95点)
要約と感想レビュー
目次の段階で上司の確認を受ける
「すごいな、これは」と感嘆した一冊です。検討資料作成のコツを良い例:悪い例を示しながら教えてもらえます。パワーポイントを用いた10枚弱でのプレゼンを意識した内容ですが、役員会議用のA3資料にも応用可能でしょう。
まず、最初に目次(スケルトン)を作るのです。目次(スケルトン)の段階で、説得力あるロジックと構成となっているか上司の確認を受けるのです。残念な人は、これを飛ばしてしまい、最後に上司にひっくり返される。目次と構成ができれば、あとは図表を使ったりしてわかりやすくするだけでいいのです。
スケルトン→ドラフト→フィックスで作る・・・3段階でレビューを受ける(p32)
フォーマットの統一
中盤からは、図表の利用方法から、フォーマットの統一まで、細かいところまで説明してくれます。見やすいフォントは?図表はどれを使う?フォーマットを統一するには?神は細部に宿るのです。
例えば、おすすめの書体はウインドウズ環境の「メイリオUI」フォントとマッキントッシュ環境の「ヒラギノ角ゴ」強調時に使用するフォントの太字・HGP創英角ゴシック・ヒラギノ角ゴ太字・Arial Blackだという。
用語解説はフッター部を使う(p116)
情報漏洩を防ぐ
細かいところでは、情報漏えいを防ぐためにも、スライドマスターのチェックを推奨しています。再エネTF資料に中国企業のロゴが入っていた事件を思い出しました。
会社で企画部門にいる人には必読の一冊でしょう。今週開催の社内勉強会で使わせてもらいます。吉澤さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・6つの発想パターン・・
1 つみあげ確認型
2 論より証拠型
3 ひらめき発見型・・・
6 ひかえめ誘導型(p48)
・王道6 相手の「なぜ?」に耐える理由を示す(p67)
・P:主張
R:理由
E:事例
P:まとめ(p47)
・金額は量を強調する棒グラフ、工数内訳は必要数量を網羅したマトリックスを使う(p180)
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【私の評価】★★★★★(95点)
目次
1章 スケルトン作成
2章 ドラフト作成(文・表)~読んでわかる資料を作る
3章 ドラフト作成(図)~見てわかる資料を作る
4章 フィックス作成~魅せる資料に仕上げる
著者経歴
吉澤準特(よしざわ じゅんとく)・・・外資系コンサルティングファーム勤務。専門領域において、日本支社のリーダーを務め、ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを手がける。プロジェクトマネージャーとして、数百億円規模のシステム運用改善、組織改革、人材育成に携わることも多い。ITサービスマネジメントの世界基準である、ITIL Managerの有資格者でもある。
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