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「外資系コンサルが実践する 図解作成の基本」吉澤 準特

2018/07/03公開 更新
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外資系コンサルが実践する 図解作成の基本


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

図解はわかりやすい

コンサルティング会社で数千の説明資料を作ってきた著者が教える図解の技術です。パワーポイントを使っていかに一目で提案内容を理解させるのか。その秘密が図解なのです。


昔、若い部下が文字だらけの文書を持ってきたので、赤ペンで図解に修正したのを思い出しました。その部下は後で、図解では正確な意味が伝わらないなどとぶつぶつ言っていましたが、まじめな人ほどたくさんの文字を書きたがるし、それが正しいと考えがちなのです。


エグゼクティブ図解・・・意思決定を行う立場の人間を捕まえて、短時間で同意を取り付ける(p23)

複数の図形を合成する

気になったのは、「図形の結合」です。結合したり、型抜き・合成、切り出し、重なり抽出まであります。これは使ったことがないな!?と思ったらパワーポイント2010では表示されないので、オプションで設定する必要があることがわかりました。プロは図形の機能まで使い切っているのですね。


図解は下記でダウンロードできます。
http://it-ura.seesaa.net/article/460290538.html


図形の結合に含まれる各機能は、複数の図形を1つの図形として合成することができます。使用頻度が高いのは「接合」と「型抜き」です(p136)

複数の図形を合成する

この本の素晴らしいことは、Not goodの図解例とGoodの図解例を23個も並べて示していることです。それ以外にGoodだけの図解の例が66個。合計100以上。すごい数です。Goodの図解例を見ていると、サイズや位置が揃っていて安定感が増しているように感じます。


実際にパワーポイントでみるとその磨き込んだ見やすさに、震えるような凄みを感じました。吉澤さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・キーメッセージを誰でも読みとれるわかりやすさ・・・図・・・ある仮想通貨では、発行総額の40%をたった0.01%の人が保有している(p268)


・白黒印刷するときのことも考えて・・まずは無彩色を使って図形を整理しましょう(p51)


・枠線を消すことで、文字に集中しやすくなり、内容がわかりやすくなりました(p41)


・グループ化した状態で塗りつぶしや線の色を変更すると、グループ内のすべての図形1つずつに対して一斉に反映される(p69)


外資系コンサルが実践する 図解作成の基本
外資系コンサルが実践する 図解作成の基本
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吉澤 準特
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【私の評価】★★★★★(90点)


目次

0部 図解の効果
 序章 図解の効果改行
1部 図形の見せ方
 1章 「シンプルにする」ための見せ方
 2章 「アピールする」ための見せ方
2部 図形の使い方
 3章 「ベーシック」な使い方
 4章 「アレンジ」を交えた使い方
3部 図解のパターン化
 5章 図解パターン:「タテヨコ」を図解する
 6章 図解パターン:「関係性」を図解する
 7章 図解パターン:「時系列」を図解する
 8章 図解パターン:「量」を図解する
 9章 図解パターン:「変化」を図解する
 10章 図解パターン:「分布」を図解する
4部 図解の魅せる化
 11章 高度な色使い
 12章 洗練されたデザイン



著者経歴

吉澤準特(よしざわ じゅんとく)・・・外資系コンサルティングファーム勤務。専門領域において、日本支社のリーダーを務め、ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを手がける。プロジェクトマネージャーとして、数百億円規模のシステム運用改善、組織改革、人材育成に携わることも多い。ITサービスマネジメントの世界基準である、ITIL Managerの有資格者でもある。


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