「社内評価の強化書: 上司の"評価エラー"を逆手に取る出世の法則」森中 謙介
2018/07/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
サッカーワールドカップが盛り上がっていますが、一チーム23人しかいない代表選手になるのは大変です。それに比べれば、会社の中で出世するのは非常に簡単と言えるのでしょう。この本では、普通のサラリーマンが会社で評価してもらうための秘訣を学びます。
例えば、字が上手な人はそれだけで、字の下手な人よりも評価がよくなるい傾向が厳然としてあるという。また、経営者は当たり前のことですが、経営者感覚を持った人材を社内で出世させたいと考えているのです。著者のクライアント先の社長が、「将来はこの会社の社長になりたい、というくらいの意欲を語ってくれる人がいたら、すぐ採用するんだけどな」といっていたらしいのです。
・「上司の手柄を増やす人」は必ず出世する・・・
1 圧倒的な成績を叩き出す・・
2 上司の手柄を増やす(p108)
そもそも社内評価は、上司が行うのです。いかに上司にかわいがってもらうのか。そのためには、圧倒的な成果を出す手もあるし、バカ上司を徹底的にサポートするという方法もあるのです。上司を知り、上司に合わせて上司をサポートする。相談し、助言を受ければよいのです。
例えば、「こいつは、おそろしく仕事が速い」と思わせてもいいし、仕事にソツがないねと思われるような仕事をしてもいいのです。準備の質を高める努力が、仕事の成果に大きな差となるのです。仕事ぶりを公平に評価してもらうために「定期的に報告書を作成・提出し、上司と一対一の面談を行う」こともよいのでしょう。
・「ダメな上司でも徹底的にサポートする」こと。そして「ダメ上司を成功させる」のが正解です(p37)
当たり前のようなことですが、実際にやれているのか?と思いました。言わなければ伝わらないのですから、努力をした前提でPRするくらいの気持ちで、よいのかもしれません。森中さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・なんらかの"おみやげ"を持っていく・・「情報のおみやげ」のことです(p77)
・出世したいなら本を読め(p196)
・「いつか管理職にしてください」とだけいっても、まともに取り合ってはもらえることはないでしょう。そうではなく「将来、管理職になりたいので、勉強のために管理職会議に参加させてください」(p244)
・出世して仕事が断然、面白くなった・・あなたも、「出世」に強い意欲を持つべきです(p17)
三笠書房
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【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
序章 上司の「評価エラー」を逆手に取る―半年後に大差がつく「社内評価」の高め方
第1章 「ハロー効果」の法則―なぜ、あの人は"実力以上"に評価されるのか?
第2章 「遠近誤差」の法則―上司は「終わりよければ...」で評価を下す
第3章 「寛大化傾向」の法則―みんな、上司にかわいがられて出世する
第4章 「対比誤差」の法則―わが社の「隠れた評価基準」を見つけよ
第5章 「論理誤差」の法則―あなたは職場で「誤解」されていないか?
終章 実績、信用、自信、年収―社内評価が上がると「仕事の風景」が変わる
著者経歴
森中謙介(もりなか けんすけ)・・・株式会社新経営サービス人事戦略研究所シニアコンサルタント。若手の出世に詳しい人事のプロ。1984年、岡山県生まれ。岡山大学大学院修了後、関西随一の人事・教育コンサルティング会社、新経営サービスに入社。2013年、役員を除く社内成績でNo.2に。同年新卒入社者では最短でシニアコンサルタントに昇進。中堅・中小企業の経営者・経営幹部を対象とした人事制度構築、改善のコンサルティングに加え、評価者研修、セミナー講師、執筆、商品開発と幅広く活動
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