「マンガでやさしくわかる資料作成の基本 」吉澤 準特
2016/03/14公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
資料作成前に依頼者の意向確認
以前、メルマガで紹介した「外資系コンサルが実践する資料作成の基本」【私の評価】★★★★★(95点)のマンガ版です。内容は、ほぼ同じですが、若い人にはマンガのほうが取っつきやすいのでしょう。
若い人に限らず、資料の作成にあたっては、依頼者の意向確認とレビュー(確認)をしっかりやってほしいですね。資料作成でよくある失敗は、担当者の思い込みによって、依頼側が意図しない資料が作成されることだからです。
資料を依頼してきた相手とのレビュー・・レビューの回数は、スケルトン・ドラフト・フィックスのそれぞれ1回ずつ、計3回を基本セットと考えます(p89)
目的と依頼者に合った資料作成
資料作成で大事なことは、目的と依頼者に合わせて作るということです。ビジュアルな資料を望む依頼者に、正しいけれども文字ばかりの資料を作ってしまっては失格でしょう。すべてのデータを書く必要はなく論点が示せればいい。詳細データは別添または手持ちでいいのです。
論点さえしっかりしていれば、例えば、PREPで論点を列挙してみましょう。主張(P)を伝え、次にその理由(R)、具体的事例(E)を示し、最後にそれらを結び付けてまとめ(P)るのです。
相手のタイプに合わせて・・実用志向タイプは、単刀直入・・低リスク志向タイプは、事実やデータに基づいて・・こだわり志向タイプは、自己判断を優先した結論ありきの資料を好みます(p92)
目的と依頼者に合わせた資料
このシリーズの良いところは、レイアウトからフォントまで徹底して実務的であること。そして、徹底して細部にも配慮していること。例えば、資料のレイアウトやヘッダー・本文・フッターにルールを設定して、資料の見た目に統一感を持たせて読みやすくするのです。
教科書として職場に一冊備えておくべき本だと思いました。澤さん、良い本をありがとうございました。
無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・スケルトン:資料の目次・概要を作るスケルトンとは、資料のコンテンツを「目次レベル」+「概要説明レベル」で作成したものです(p85)
・分かりやすい資料はストーリーの中に論点がある(p118)
日本能率協会マネジメントセンター
売り上げランキング: 7,260
【私の評価】★★★★★(91点)
目次
プロローグ:資料作成タイプ診断
Story0 資料作りってこんなに大変なの! ?
1章: 資料作成の基本のキ
Story1 海辺の特訓スタート!
2章:資料の中身と骨組みを作る
Story2 本当のキーパーソンは誰?
3章:ひとめでわかる資料を作る
Story3 いなくなった"憧れの人"
4章 より見やすくわかりやすく磨く
Story4 戦うべき相手はいったい誰?
著者経歴
吉澤準特(よしざわ じゅんとく)・・・外資系コンサルティングファーム勤務。専門領域において、日本支社のリーダーを務め、ビジネスからシステムまで幅広くコンサルティングを手がける。プロジェクトマネージャーとして、数百億円規模のシステム運用改善、組織改革、人材育成に携わることも多い。ITサービスマネジメントの世界基準である、ITIL Managerの有資格者でもある。
読んでいただきありがとうございました!
コメントする