「韓国人に教えたい 日本と韓国の本当の歴史」黄 文雄
2018/09/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(87点)
要約と感想レビュー
日韓併合の真実
私の知り合いの韓国人は、礼儀正しく、楽しい人ですが、慰安婦問題や歴史認識のニュースを見ると憂鬱になってきます。報道番組では「日韓併合」ではなく「日本による朝鮮のの植民地支配」と表現するコメンテーターも多いのです。本当の歴史とはどこにあるのか、新聞やテレビには期待できません。自分で学びましょう
朝鮮は1000年以上、中国の属国でした。朝鮮の宮廷や両班による利権の独占や収奪が行われていたため、1690年の朝鮮大邱では全人口のうち奴婢が43%。1858年でも人口の約半分は奴婢でした。半数が貧困層だったのです。
朝鮮は中華帝国の属国であり、漢字を使い、儒教を重んじ小中華であることに誇りを持っていて、中国の真似をしていました。朝貢国として清の皇帝に上奏するときは、重臣に賄賂を贈るのがならわしでした。今の韓国が賄賂社会なのも、属国時代の風習の名残なのです。
したがって、朝鮮併合によってはじめて朝鮮の独立が失われたというのは嘘で、朝鮮併合によってはじめて清国からの独立が確立したのです。
アメリカの国務長官フレソング・ハイセンは駐清公使ヤングに、「朝鮮の清国からの独立は、今や確立されたものと合衆国は見なしている」という書類を送っています。これが当時の常識だった・・(p96)
韓国の歳出10~20%を日本が補填
合法的な手続きにより「日韓併合」がおこなわれたのが1910年。韓国は清国から独立し、日本の一部となったのです。日本は韓国のインフラを整備し、奴隷制度を撤廃し、学校を作り、日本人と韓国人を平等に扱うことにしました。
その証拠に税収の少ない韓国に、日本は差額を補てんしています。台湾は10年で財政的に自立しましたが、朝鮮は、終戦まで日本の資金援助を受けていたのです。軍隊の将校にも朝鮮人がいました。朝鮮人は日本人として戦争を闘ったのです。
1910年の韓国併合から朝鮮半島の人口の変化を見てみましょう。1753年 約730万人。1850年 約750万人。1906年 約980万人。1912年 約1400万人。1938年 約2400万人と増えているのです。
合邦前の朝鮮は3000万円の予算編成を必要としていました。しかし750万円しか歳入がない状態で・・日本政府が内地の税収を「補充金」、差額を「立替金」として捻出しています。さらに日本は韓国に対し、年間10~20%の歳出を補填しました(p63)
朝鮮人の強制連行という嘘
朝鮮人の強制連行という主張は、事実無根だと断言しています。事実は低賃金の朝鮮から、高賃金の日本に移民が増え、治安を悪化させる原因となっていました。日本は朝鮮人の移民を制限する「労働者募集取締」の行政指導が行われたのです。ところが朝鮮人の反対で1922年に撤廃されているのです。
こうした事実を知っているにもかかわらず、現代になって強制連行などという話が出るのでしょうか。著者の推測は、強制労働が朝鮮半島や中国の伝統だからです。中華帝国はたびたび朝鮮人を連行していました。だから日本も当然やったに違いないと朝鮮人は思い込んでいるというわけです。愚かですね。
歴史認識で議論をふっかけてくる人は少ないと思いますが、事前の準備は必要だと思いました。どれだけ深く歴史を学ぶのかで、厚顔無恥な主張にどう対応できるのかが決まるのです。黄(こう)さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・日清戦争後に日本と清の間で交わされた下関条約の第1条にも、次のように明記されています。「清国ハ朝鮮国ノ完全無欠ナル独立自主ノ国タルコトヲ確認ス・・・下関条約の内容について、しばしば「朝鮮を日本の支配下に置く」という文言に置き換えて紹介されています・・文字どおりに読めば「清は朝鮮の独立を認める」であることは明らかです(p96)
・そもそも元の皇帝フビライ・ハーンに「日本征伐」を進言したのは高麗の忠烈王であり、元寇は実質的に高麗軍の日本侵略でした・・・元寇を「東征」「日本征伐」と称する一方、豊臣秀吉の「朝鮮征伐」について・・名称変更を要求するなど、彼らの考え方はあまりに自分本位です(p84)
・韓国人は、歴史を「真実」よりむしろ「政治」と考え、独善的な主張を相手に押し付けることにこだわりがちです(p4)
徳間書店
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【私の評価】★★★★☆(87点)
目次
第1章 日韓をめぐる歴史のウソと真実
第2章 間違いだらけの韓国人の歴史認識
第3章 日韓併合は韓国に何をもたらしたのか
第4章 韓国こそ日本への謝罪と反省が必要
著者経歴
黄文雄(こう ぶんゆう)・・・1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業。明治大学大学院西洋経済史学修士。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。1994年巫福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞
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