「一生懸命: 相撲が教えてくれたこと」貴乃花 光司

|

一生懸命: 相撲が教えてくれたこと (ポプラ社ノンフィクション)

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■貴ノ岩を日馬富士関が暴行した問題で、
 貴乃花親方と日本相撲協会とが
 対立しています。


 日本相撲協会は、巡業部長として
 報告しなかった貴乃花親方を理事解任。


 貴乃花親方は報告したと証言しており、
 主張している内容が合いません。


 そうした状況で、
 貴乃花親方とはどういう人なのだろうと、
 手にした一冊です。


・当時は兄弟子からの嫌がらせが
 少なからずありました。
 くじけそうになることは毎日でしたが、
 この世界、これくらいのことで、
 「いじめ」と思ったら負けです(p40)


■一つわかることは、貴乃花親方は
 「いじめ」に対しては、
 決してくじけず、
 本来の目的にまい進すること。


 もう一つは、貴乃花親方は
 事実とちがう報道をされても
 本来の目的を念頭に置いて
 行動すること。


 ここからは私の仮説になりますが、
 貴乃花親方は日本相撲協会に報告したが、
 内々にすませるように言われた。


 それは本来あるべき姿ではないと考えた
 貴乃花親方は警察に通報した。


 日本相撲協会は記者クラブを利用して、
 協会の作った筋書きどおりの情報操作と
 貴乃花親方のネガティブキャンペーンを
 開始。


 事実とちがう報道に対し、
 貴乃花親方は警察に任せたので、
 言い訳をしないと決めた。


 言い訳をしないことをいいことに、
 日本相撲協会、マスコミは
 さらに報道攻撃を強化し、
 協会は貴乃花親方を処分した。


 こんなところでしょうか。


・週刊誌には、事実とちがうことを
 書かれたりもしました・・
 事実とはちがう記事を目にして、
 「あいつは人気が出てきてかわった」と、
 思われた方もいるでしょう。
 心外ではありますが、そういう部分に
 わたしが気を取られていると、
 相撲に集中できなくなります。
 まわりのことは気にしないようにして、
 ただ自分が強くなることだけ念頭に置いて、
 日々けいこにはげんでいました(p85)


■この本からわかることは、
 根回しをよしとしない
 ガチンコの貴乃花親方は昔から
 集中的に張り手を受けたりして
 「いじめ」られていたということです。


 こうしたガチンコで
 横綱になったのはすごいことで、
 そのため現役時代が短いものと
 なったのでしょう。


 根回しをしないガチンコ貴乃花親方は、
 相撲と同じようにガチンコで
 日本相撲協会に勝てるのでしょうか。


 貴乃花さん
 良い本をありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・なかには本来の目的を外れて、
 度が過ぎた「かがいがり」もありました・・
 「今に見ていろよ」
 どんなに苦しくても歯を食いしばり、
 立ちあがって向かっていきますが、
 体力差はどうしようもありません(p37)


・「こいつだけには負けたくない」と、
 自分以外のだれかを基準にして一喜一憂するのは、
 心の弱さを物語っています(p71)


・いい相撲を取りきって白星を上げるということは、
 相手に勝つというよりも、
 自分自身に勝った証ではないでしょうか(p70)


・1日のけいこで5キロやせることもあるので、
 無理してでも食べなければ、
 体力が落ちてしまいます(p46)


・わたしにはわかっていました。
 あちこちに故障をかかえた体は、
 もう限界まできていることを・・
 右肩胛骨骨折、左手薬指脱臼、左上腕二頭筋損傷、
 球場場所も目に見えて増えていきました(p118)


・高校を中退して入門することを決めました・・
 わたしが生まれて初めて目にした父の涙。
 しかし、実にかっこいい姿でした。
 「いいか、今日で涙は終わりだ。
 おれが死ぬまで泣くな」(p27)


・父と子でつかんだ横綱の座。
 「これでいつ相撲をやめても悔いはない」・・
 「男になったな」
 弟子のことをけっしてほめない師匠からも、
 そんなことばをかけてもらいました(p98)


この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
blogranking.png


人気ブログランキングへ


一生懸命: 相撲が教えてくれたこと (ポプラ社ノンフィクション)
貴乃花 光司
ポプラ社
売り上げランキング: 152,872

【私の評価】★★★☆☆(70点)

[Amazonで購入する]

[楽天ブックスで購入する]



■目次

プロローグ 痛みにたえて、最後の優勝
第1章 強い大関の父親にあこがれて
第2章 いざ、大相撲の世界へ
第3章 父を越える横綱の地位へと
第4章 横綱としての孤独な戦い
第5章 引退、そして次の世代のために
おわりに 日本の将来をになうみなさんへ



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ第3位
にほんブログ村



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

>月別(2002年7月~)