【私の評価】★★★★☆(84点)
■アーサーアンダーセン(現在KPMG)で
人事コンサルタントとして学んだ
外資の仕事術です。
日本の会社の人事部で2年間働いただけで、
アーサーアンダーセンのコンサルタント
に転職した著者は、衝撃を受けました。
知識がない。
スケジュール管理できない。
文書を書けない。
上司と意思疎通できない。
「このままだと半年でクビだね」
と上司は言い放ったのです。
・先輩コンサルタントの仕事を徹底的に観察した・・
・暇があれば、知識のインプットに努めている
・資料作りにムダがない
・次に何をするのか、明確なイメージがある
・ミーティングにムダがない
・上司やクライアントをうまくコントロールしている
・この会社で働くことにこだわっていない(p10)
■それから、先輩の仕事を観察し、
真似しました。
同じジャンルの本を3冊同時に読み
知識を習得するようにしました。
上司の指示を復唱し、
上司のこだわりに応える仕事を
するようにしました。
朝は文書作成、午後は作業、
夕方は知識のインプットと、
時間別にやることを決めました。
こうしてやっと一人前の
コンサルタントになったのです。
・事前の確認と提案・・・
まずは上司の指示を、こちらの言葉で
上司に復唱して伝える・・
仕事の目的・・仕事の進め方や取り得る手段・・
上司のウィル(そうしたいという意思)やこだわり、
好みと言う人もいる(p121)
■議事録もろくに書けなかった
若いときを思い出しました。
外資の場合は、ダメならクビですから、
こうして鍛えられるのですね。
若い時には、こういう時期も
必要なのだと感じました。
新井さん
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・転職した当初、文章ひとつ書くのに
どうしてそんなにこだわるのか、
どうして時間をかけるのか分からなかったし、
非効率だとも思った。だが、
クライアントの了承がない限りは、
コンサルの仕事は一歩も前に進まないわけだから、
圧倒的なクオリティを用意することには
大いに価値があったのだ(p38)
・先輩の議事録の特徴・・
1 特別な単語には、初出で単語そのものの
定義や意味を書き足している
2 指示語や代名詞は、本来の製品や
人名などに書き換えている
3 話し言葉の主語や述語、目的語を補っている
4 行き来する議論を入れ替えて、
論理的な文脈にしている
5 同じ論点の議論をまとめ、
見出しをつけている(p57)
・「今日集まった目的を確認させてください」・・
会社によってミーティングの作法が違う・・
役割分担も明確にしておこう。
「今日は〇〇が議長、進行は私、そして議事録は
〇〇がとってください」(p153)
・クライアントを怒らせるときは
事前に上司に相談して、
協力を仰ぎ、簡単な役割分担をお願いした。
具体的には私が怒らせて、上司がおさめる(p162)
・今に至っても、
遅くまで残って残業している社員が、
「仕事をしている」と見なされ、
出世していくとぼやく人事担当者を
私は知っている(p170)
・外資はおおよそ3年単位で
人が入れ替わると言われている(p206)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■目次
序章 なぜ「先まわり」で仕事のスピードと質が上がるのか?
第1章 仕事の全体像を先取りして、最速で成果を上げる「プロフェッショナルの議事録」
第2章 仕事の知識を先回りで身につける「3冊同時読み勉強法」
第3章 上司のむちゃぶりを察知して、ピンチをチャンスに変える「部下力」
第4章 誰が相手でも、望ましい結果を導く「ミーティング術」
第5章 未来を予測し、仕事のムダを減らす「スケジュール術」
第6章 組織に頼らず、どこでも通用する人になる「プロ思考」