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「中国人のまっかなホント」J・C・ヤン

2017/01/12公開 更新
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中国人のまっかなホント (まっかなホントシリーズ)


【私の評価】★★★☆☆(72点)


要約と感想レビュー

■1999年に中国人を分析し、
 ギャグにした一冊です。


 中国人は
 なかなかとらえどころがないと
 思う人は多いのではないでしょうか。


 褒めているかと思えば、
 実はバカにしている。


 どうみても自分が悪いのに、
 自信満々に反論する。


 日本人から見ると、
 息を吸うように嘘を言うように
 見えてしまいます。


・「あなたの中国語の文字はなんてお美しいんでしょう」こんな嘘八百のお世辞を聞かされる・・・「とんでもない。お粗末きわまりない字です」と礼儀正しく答える外国人は、自分がバカにされたことを知っている(p56)


■しかし、これも自分を守るために
 歴史の中で習得した
 技術なのでしょう。


 正しい人がかならずしも
 報われることはない。


 逆に力を持った人に
 抑圧されてしまうという
 歴史的事実です。


・秦の始皇帝は、カッとしておかかえの学者を生き埋めにしたが、掘り出すのを忘れてしまった。毛沢東は、知識人の意見を積極的に取り入れようとして・・知識人が意見を述べると・・彼らを思想矯正所に送り込んでいる(p20)


■やや古さを感じる一冊でした。


 それでも中国人の本質は
 それほど変わっていないのでは
 ないでしょうか。


 ただ、他民族国家の中国を
 一言で表現してしまうのも、
 また失礼なのかもしれません。


 ヤンさん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・中国人は、親族や友人からなる緊密なネットワークのなかで、相手を利用しつくし、相手から利用しつくされながら生きていく(p5)


・中国人が気配りを示すのは親族、友人、紹介された人間、自分よりも地位の高い相手に対してだけで、それ以外の人間はいないに等しい(p57)


・中国人は、外国人なら絶対にしないような質問をつきつける。「いくつですか?」「いくら稼いでいるんですか?」「家賃はどのくらい?」「結婚して二年にもなるのに、どうして子供がいないんですか?」・・もちろん外国人も中国人にそうした質問をしてかまわない(p60)


・テーブルマナーは「ノーマナー」・・タバコが吸いたくなったら、いつでも吸っていい・・指は口に突っ込んではいけない。これは汚いことだとされている。骨のかけらや種が口に残ったら、テーブルや床に吐き出せばよろしい(p62)


・売り手には道義心がある。肉に水を注射して重くしたり、目方をごまかしたり、米に砂を混ぜたり、そろばんの玉を一つか二つ多くはじいたりすることはあるが、どういうわけか釣銭だけはごまかさない(p74)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★☆☆(72点)


「まっかなホント」シリーズ

 「オランダ人のまっかなホント」
 「ギリシャ人のまっかなホント」
 「イギリス人のまっかなホント」
 「中国人のまっかなホント」
 「フランス人のまっかなホント」
 「スイス人のまっかなホント」
 「日本人のまっかなホント」




著者経歴

 J・C・ヤン・・・イギリス生まれ。20歳までは中国についてまったく知らなかった。その後40年間、中国で仕事をし、旅をし、中国で話される二種類以上の言葉をしゃべることができる。いちばんの楽しみは舌の肥えた中国の友人たちと、あまり知られていない美味を探すこと。


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目次

そもそも中国人とは?
民族としての特徴
これにこそ価値あり
変わりゆく家庭のあり方
人生に欠かせない楽しみ
健康の秘訣はここに
豊かなる文化
ユーモアのセンス
徹底した「食」へのこだわり
ユニークな礼儀作法
血のつながりとしきたり
社会の仕組み
冤罪があっても刑罰は厳しく
無秩序への恐怖
最近のビジネス事情
難解にして魅力的な言語

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この著者の本


コメント(2)

こんにちは。

中国関連本といえば、こちらもお薦めします。
『メイド・イン・PRCの恐怖』郡司和夫著。桜の花出版。

PRCって、なんのことかと思ったら、メイド・イン・Chinaのこと。
中国製、と書いたら売れなくなってきているので、
PRCという表記に換えたそうですよ。
これにして、売り上げがもどってきたらしい。

中国の食品は(食品だけじゃないけど)、相当やばいです。
こういう事実は、まだまだ知らない人が多いと思う。
どんどん広めなくては、子どもたちが危ないです。
ご一読を!

中国製を辞めて、PRC(People's Republic of China)とは、頭いいですね。

国際関係で誠意を期待してはいけませんね。

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