「上流に昇れる人、下流に落ちる人―The Thinking and Behavior to Succeed」和田 秀樹
2016/12/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
精神科医でありながら、評論家として著作も多い和田さんの一冊です。
和田さんの考える上流の人とはどんな人なのでしょうか。それは、人間関係をうまくやっていく人。上流の人は、チームで成果を出せる人なのです。
・この変化の時代、問題はますます複雑化して、ひとりでできることなんてたかが知れている・・人の知恵や知識を上手に借りられるように、人とうまくやっていく技術が必要なんだ(p4)
上流の人は、人がそれぞれ違うことを知っています。理で動く人もいれば、情で動く人もいる。相手のレベルに合わせて話せる人が上流なのです。
やはり和田さんは精神科医だから、人を分類する癖があるのでしょうか。
・ひとりででいる仕事でも、「ちょっとこの仕事、手伝ってくれないか」と、わざと周囲を巻き込んでいく。そして、うまくいけば、手柄はみんなで分け合う(p130)
本当に頭の良い人は、自分らしさを失わずに、周囲をうまくやっていける人なのですね。医師の枠を超える和田さんらしい本だと思いました。
和田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・作家の嵐山光三郎氏が、対談のなかで、こんなことを話していた。「ボロを着ていれば、心もボロだ」(p23)
・世の中には、いろいろな人がいる・・「嫌いな人は嫌い」、それでいいのだ(p55)
・完璧主義の人は、100%完璧なレポートを作成しようとし、期限ぎりぎりまでレポートづくりに没頭してしまう・・完璧主義の罠は、ここにある(p40)
・プライドや体面にこだわって、人の好意を素直に受けられない人は、上流に昇るチャンスに恵まれることは少ないだろう(p64)
・理で考え、情で話せる人 人を動かすコツを知る(p177)
・「もっとよくならないかな」という "ポジティブな不満"を抱く(p114)
・いまや、一石二鳥を狙うのが、成功への近道といえる・・ビジネスと趣味、その両方に力を注ぐことも、立派な一石二鳥になる(p132)
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【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
1. 一流の考え方 三流の考え方
2. プラスの人づき合い マイナスの人づき合い
3. チャンスをつかむ行動 逃す行動
4. 損する性格 得する性格
5. 要領のいい働き方 悪い働き方
6. 人望を集める話し方 失う話し方
7. 成功に近づく習慣 見放される習慣
著者経歴
和田秀樹(わだ ひでき)・・・1960年大阪府生まれ、精神科医。東京大学医学部卒、東京大学付属病院精神神経科助手、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェローを経て、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学)、一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。老年精神医学、精神分析学、集団精神療法学を専門とする
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