【私の評価】★★★★☆(83点)
■トリンプで19年間、
増収増益を達成した吉越元社長の
仕事の考え方です。
最近は、出世しても給与は増えないし、
責任が増えるだけ。
そんな考え方の人が
増えているといいます。
吉越さんは、サラリーマンは、
一握りの人だけが役員になり、
他は60歳前にお払い箱になる世界。
だからこそ、役員いや社長を
目指すべきではないのか、
と主張します。
・最初から自分の最終目標は社長と決め、
若いころからそのための準備を
きちんとしてきた人が社長となれば、
たとえ思ったような成果は上げられなくても、
社長業の醍醐味くらいは味わえるはずだ(p40)
■そのためには、
若いころから役員になるための
準備をしておく。
自分で課題を持ち、
それをクリアしていく。
自分は自分の目的に合わせて、
教育するのです。
会社が自分を育ててくれるなどと
考える人は役員になる資格はない、
と断言しています。
・大事なのは、目の前の仕事に
必死になって取り組むことだ。
20代はここ、30代ではここまでと、
会社から与えられた目標とは別に
自分で課題をつくり、
それをクリアすることを
ひたすら繰り返すのである(p147)
■社長になる人は、
社長になれる考え方をしているのだな、
と感じました。
社長になる準備をし、
目の前の仕事で成果を出していく。
そうした人が増えると、
会社も活気が出るんでしょうね。
吉越さん、
良い本をありがとうございました。
───────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・上司の指示に従う際も、
「自分がリーダーならどうするか」
というシミュレーションを
常に頭の中で巡らせながら、
リーダーシップ獲得のための努力を
新入社員のころから
習慣づけなければならない(p21)
・特別なことは何もやっていない。
すべての情報をオープンにし、
課題は何かを明らかにしたら、
デッドラインを決め、最後の最後まで
追いかけるということを、
会社を挙げて妥協を許さずにやった、
ただそれだけである(p106)
・私のおすすめは、読書だ・・
実績の乏しい人の書いたビジネス書は、
とくに疑ってかかるようにしている・・(p139)
・一部の部下が反発して従ってくれない
ときはどうしたらいいか。
まずは、情報の共有化が十分にできているかを
疑ってみる必要がある。
同じ情報を持てば同じ結論に達する事を信じ、
ひたすら説明し、説得に努めるしかない(p187)
・理屈よりやる気を信用して仕事を任せる(p96)
・まず自分の担当するマーケティング部門で
早朝会議を始めた・・営業部門にも声をかけ、
早朝会議への参加を促したところ、途端に
「おまえに何の権限があるのだ」・・と
避難の声の雨嵐である・・辛抱強く
一人ひとり説得していった(p102)
日本実業出版社
売り上げランキング: 545,339
【私の評価】★★★★☆(83点)
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
■目次
序章 サラリーマンは「社長」を目指すとうまくいく
第1章 社長を目指して得られたもの―「19期連続増収増益」を達成するまで
第2章 社長を目指すと働き方はこう変わる
第3章 社長を目指すと自然に身につく「9つの仕事術」
第4章 社長を目指すと「逆境」に強くなる
第5章 社長を目指す人の世の中の見え方
終章 日本人とアントレプレナーシップ―『2050年の世界』を破り捨てるとき