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「冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート市場の英知で時代を読み解く」ジム・ロジャーズ

2016/03/10公開 更新
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冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート 市場の英知で時代を読み解く


【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

■バイクと車で世界一周を二度達成した
 投資家ジム・ロジャーズさんの一冊です。


 ロジャーズさんの投資の流儀は、
 自分が知っていることだけに
 投資すること。


 その国を知るためには、
 その国を旅すればいい。


・ある国の実情を知るには、眼前に横たわる国境を越えるのが一番だ。国境を越えようとするときまず思い立つのは、賄賂を払うべきかどうかということである。すべては公明正大に行われているか、手続きは効率的か。(p105)


■ロジャーズさんの予測は、
 常に時代の流れの先を行っています。


 アメリカの時代の次は
 アジアである。


 アメリカも借金が増え続ければ、
 いずれ破たんする可能性がある。


 だから、ロジャーズさんは、
 シンガポールに住んで、
 娘には中国語を教えているのです。


・19世紀の初めなら賢い人間はロンドンへ行っただろう。20世紀の初めならニューヨークに移り住んだはずだ。そして21世紀が始まったばかりのこの時期、賢い人はアジアに向かう(p10)


■ただ、自分の予測が
 常に早すぎるということも
 知っています。


 金融の時代は終わり、
 農業の時代が来る。


 世界の覇権は、
 イギリスからアメリカに移り、
 そしてアジアに移行する。


 そのきっかけは、
 どこから来るのでしょうか。


 ロジャーズさん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・近い将来、食品の価格は上がるはずである。世界中の食物の備蓄がとても少ないからというのが理由の一つだ(p237)


・あなた自身がよく知っているものだけに投資するのが成功への道なのである(p71)


・私はどうにかして北朝鮮とミャンマーに投資したいと思っている。この2国は目下のところ一番刺激的な変化を迎えており、未来の展望も明るい(p266)


・私は頭が良かったがゆえに無一文になった・・1度か2度失敗しても立ち直ることができれば、長い目で見たときにはより大きな成功を収められるだろう(p70)


・中国は、今多くの問題に直面しているところだが、それは権力と栄光を手にしようとしている社会の常なのだ。アメリカは大きな失敗の数々・・内線、経済不況、人権侵害、法の支配の崩壊、虐殺、腐敗政治・・をくぐり抜け、権力の座へと上りつめた(p138)


・ヨーロッパはどうするべきなのか?市場が何千年もの間強いてきたことに従うという解決法を私は提案する。債務不履行にさせるのである。ヨーロッパを破産させればいのだ。・・ミシシッピは破産したからといってアメリカ合衆国を脱退しなかった(p234)


・娘たちに何か1つだけ残せと言われたら、夢見る勇気を残してやりたい。情熱を追い求める勇気、失敗してもまたチャレンジする勇気だ。本当の失敗とはただ1つ、やってみようとしないことである(p286)


▼引用は下記の書籍からです。
冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート 市場の英知で時代を読み解く
ジム・ロジャーズ Jim Rogers
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【私の評価】★★★★☆(85点)



著者経歴

ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)・・・1942年生まれ。大学卒業後、米陸軍に従事し、その後、ウォール街 で働く。ジョージ・ソロスと共同で国際投資会社クォンタム・ファンドを設立し、10年で40倍以上の驚異的なリターンを実現する。37歳で引退。大学教授、TV司会者として活躍しながら個人で資産運用。バイクと車で世界を二度旅して回る。


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目次

1章 若き日の投資家
2章 無邪気な外遊
3章 独り立ち
4章 下げ相場に勝つ
5章 冒険投資家
6章 商品市況の隆盛
7章 川べりの家
8章 史上最大の債務国
9章 破綻なき資本主義は地獄なきキリスト教のようなもの
10章 東洋への道
11章 移民の国
12章 自由の国の民?
13章 紙幣の危機
14章 需要と供給の法則には逆らえない
15章 日は東から昇る
16章 創造的破壊

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この著者の本


コメント(1)

お忙しい中メルマガ発行いただきありがとうございます。

TPP導入で農業も変化を求められる
(農業だけではありませんが)
とも言われており、

ともすれば衰退するのではないかと
危惧する意見もあるなかで、

ジムさんが農業に投資といわれているのは
びっくりしました。

ただ、世界を見渡すと
人口増加や紛争による難民対策などもあり、
食糧確保は重要なファクターであり、
農業に投資というのも
なるほどと思わせられました。

少し考えてみたいと思います。

それでは、まだまだ寒い日が続いているようなので、お体に気を付けてください。
失礼します。

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