「お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する」ジム・ロジャーズ

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お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する (PHP新書)

【私の評価】★★★★★(90点)


■伝説の冒険投資家が教える
 社会の未来を予想する方法です。


 リーマンショック、中国の台頭、
 トランプ大統領の当選を予言した著者は、
 今度は北朝鮮の開国または
 統一朝鮮の成立を予想しています。


 未来を予想するコツは
 歴史を学ぶことだという。


 歴史を学べば、
 現状のデータ分析から
 未来を予想することができるのです。


・2015年、CNNのインタビューで、私はすでに
 「北朝鮮に全財産を投資したい」と発言している。
 当時、周囲では懐疑的な反応が多かった。
 でも、私が1980年に「中国に投資しなければならない」
 と言った時にも、周りからは嘲笑を買ったのだ(p114)


■著者の投資家として手法は、
 未来の大きなトレンドに投資する方法です。


 誰も気づかないチャンスを探すのです。
 長期のトレンドを予測したうえでと
 短期の変動も考慮して投資しています。


 例えば日本については、
 短期的には日銀の金融緩和により
 株価は上昇する。
 ただし、長期的には国の債務超過から
 インフレ、衰退に向かうと予想しています。


・私が最後にまとめて日本株を買ったのは、
 東日本大震災の前後のことだ。
 震災が起こる前、日本株が
 非常に安かったので買い始めた。
 その後、震災が起きてから日本株は
 さらに信じられないくらい下落した・・・
 日本株を大量に購入したのはこの時だ。
 農業関係の株も多く買った(p55)


■著者は普通の人よりも
 先を読んで投資する傾向があるようです。
 読みは正しいとしても、
 早すぎて失敗することもある。


 とにかく今の状態を
 正確に把握することが
 大事なのだとわかりました。


 ロジャーズさん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・いま自分がいる状態を理解しなければ、
 投資をすることはできない。
 景気がいい情況なのか、悪化しつつあるのか、
 それを正確に把握しなければならない。
 そして現状を理解するためには唯一、
 歴史を学ぶことだ(p27)


・私がこれまで手ひどい失敗したことが
 幾度となくあるが、失敗するときはいつも
 リサーチが不足していた・・
 自分がよく知っている業界や国に投資するのが
 一番だろう(p201)


・やがて世界を史上最悪の金融危機が襲う。
 通貨の混乱やインフレから身を守るには、
 リアルアセット(実物資産)を持つしか
 方法はない(p206)


・リーマンショックが起こることはその前年から
 目に見えていた・・・ある時私は、
 住宅ローン業務を担う連邦住宅抵当公庫
 (ファニーメイ)のバランスシートが
 おかしいことに気づいた。
 そこで、この公庫の株を空売りしたのだ・・・
 金融関係の上院議員にも、
 「ファニーメイは私たちをペテンにかけている・・
 テレビに出演して「もうすぐ崩壊が訪れる」と
 コメントした・・だが、私の言葉に
 耳を傾けてくれる人は誰もいなかった(p26)


・これからの10~20年は、
 北朝鮮・韓国の統一国家が
 世界で最も刺激的な国になるだろう(p33)


・アメリカ経済が一番繁栄を極めていたのは
 移民法が制定される1920年の前・・・
 外国人を排除し、門戸を閉じた国が
 衰退の一途を辿るということを、
 歴史は何度でも教えてくれる(p48)


・国連の人口分析の専門家は、総人口に占める
 子ども(0~14歳)の比率が30%以下、
 高齢者(65歳以上)が15%以下の時、
 経済が飛躍的に成長する「機会の窓」が
 開くと見積もっている(p59)


・日本の強み・・私がどんな要望を出しても、
 日本人の回答は必ず「はい」だった。
 「それはできない」と否定する前に、
 やります、できます、と答えてくれるのだ・・
 この働くことへの真摯な姿勢は、世界中の
 成功している起業家がみな持っているものだ。
 「実行し、そして成功させる」という姿勢である(p78)


・私が投資先として勧めるのは
 コモディティ(商品)である。
 中国で投資をする一番確実な方法は、
 これから中国の人たちが買わないと
 いけないものを買うことだ(p135)


・ロシア株としては、肥料業界の銘柄を持っている・・
 他には航空会社、アエロフロートの株も保有している・・
 ロシアは、債務が少ない国であることも注目すべき点だ。
 債務が少ないのは、誰もロシアに金を貸さないから。
 昔の中国に似ている(p176)


・シベリア地方には、大きな機会がある。
 特に中国との国境付近には、天然資源が豊富だ・・・
 いまも中国人がたくさん住んでいるし、
 中国企業も進出しつつある。いずれ中国が
 そこを占領することを、プーチンはわかっているのだろう。
 だからいま、シベリアにほど近いウラジオストクに
 莫大な投資をしているのだ(p179)


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■目次

序章 風はアジアから吹いている―ただし、その風には「強弱」がある
第1章 大いなる可能性を秘めた日本
第2章 朝鮮半島はこれから「世界で最も刺激的な場所」になる
第3章 中国―世界の覇権国に最も近い国
第4章 アジアを取り囲む大国たち―アメリカ・ロシア・インド
第5章 大変化の波に乗り遅れるな
第6章 未来のお金と経済の形



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