「人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉」ジム・ロジャーズ
2008/02/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
1970年代にジョージ・ソロスと「クォンタム・ファンド」を運営し、10年で40倍という結果を出した、伝説の投資家ジム・ロジャーズの一冊です。
著者の未来を見通す力は、すでに2000年頃から「商品」や「中国」に投資していたことから、証明されています。この未来を見通す力は、どこから生まれるのでしょうか?
まず、第一に、歴史を学び、情報を収集し、基本的情報をすべて頭に入れる必要があります。投資の神様といわれる人でも、基本はしっかり勉強しているわけです。
・私が投資をする際には、どんなステップも軽んじない。株に投資するときは、すべての財務諸表に目を通し、細かい注意書きも見落とさない。経営側が発表した財務諸表や見通しに関しては、すべて裏を取ることにしている(p22)
さらに、自分で現場を見ることです。自分の目で見れば、必然的に結果が見えてくるというのが本質のようです。
・本の頼ってはいけないその目で世界を見ておいで(p40)
著者の目から見ると「日本の将来は暗い」。私たちは、自らの努力によって、10年後に「この予測は間違いだった」と、著者に言わせなくてはならないのでしょう。
未来を見通す伝説の投資家の思考が、この一冊でわかります。安易な投資に警鐘を鳴らす一冊として、★5つとしました。
この本で私が共感した名言
・日本の株式市場は安い・・・しかし、日本は長期投資向きではない。日本には小子化という深刻な問題があり・・・日本の財政赤字は悪化し続けている・・・かつては歴史上偉大であった国々が衰退していったのと同じように、日本も劇的に衰退していくのだろうか。(p104)
・自分自身で調べ、考え、確信できることを見つけなさい。そうすれば、ほとんどの場合、自分を押し殺して集団の意見に従うよりも、むしろ正しい行動をとることができる。(p8)
・世界へ踏み出す前に、まずその国の歴史を調べることだ。歴史を知らずに他の国に足を踏み入れても、君はその瞳に映るものの大半を理解することはできないだろう。(p79)
・BRICs・・・世界を冒険した人間の視点からは、ブラジルと中国には強気になれても、ロシアには弱気であり、インドに対しては懐疑的にならざるをえない。(p45)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(93点)
著者経歴
ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)・・・1942年生まれ。大学卒業後、米陸軍に従事し、その後、ウォール街 で働く。ジョージ・ソロスと共同で国際投資会社クォンタム・ファンドを設立し、10年で40倍以上の驚異的なリターンを実現する。(同時期、米株式は1.5倍)37歳で引退。大学教授、TV司会者として活躍しながら個人で資産運用。1994年にバイクで、2003年に車で世界一周旅行を行なう。
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