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「冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行」ジム・ロジャーズ

2008/05/06本のソムリエ メルマガ登録
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【私の評価】★★★★★(93点)


内容と感想

■クォンタム・ファンドでは
 10年40倍という驚異的なリターンを
 記録した伝説の投資家
 ジム・ロジャーズの一冊です。


 37歳で資産を築き、引退したジムは、
 ビジネス・スクールで投資を教えながら、
 1989年から2年間、オートバイで
 彼女と世界一周旅行をしました。


 そして、通過した国を観察しながら、
 成長が期待できる国に投資しています。


■バイクでの世界一周旅行の記録としても
 面白いのですが、やはりこの本の真の価値は、
 資産を増やし続けてきた伝説の投資家の考え方が
 わかることでしょう。


 将来を( 予想 )するのではなく、
 将来が( 見える )まで調査し、
 価格が割安で、成長すると確信した
 国に投資しているのです。


・私の流儀は、その国の信用が確かなら、そこの取引所で扱っているまともな株すべてを買うというものだ。(p34)


■今起こっていることを把握し、
 過去に起こったことを理解することで、
 未来を見通すことのできるのです。


 しかし、未来を予測する仕事をしている
 ファンドマネジャーでさえ、株式市場の平均以上の
 リターンを達成するのが難しいのですから、
 いかに、現実を理解するのが
 難しいということなのでしょう。


・優秀な大蔵大臣は、長い目で見れば様々な制約が海外の資本を自国に引き寄せるものではないことを知っている。・・・出来の悪い連中が次から次へと制約を設け、なぜその通貨を誰も欲しがらないのかを理解できずにいるのだ。(p84)


■投資においても、歴史を学ぶことの大切さ、
 データの大切さ、
 現地・現物の大切さのわかる一冊でした。


 冒険書としても、
 投資の本としても面白い一冊です。
 文句なく★5つとしました。


この本で私が共感した名言



・できる限りこの世界の現実を見ることだ。どのような仕事に就いていようと、世界を自らの目で見ることで人生の成功がより確かなものとなる。(p6)


・ビジネス・スクールで教えている身でありながら、私は彼女に、ビジネス・スクールは行くべきではない。時間の無駄だと、生徒全員に言うのと同じことを言った。10万ドル以上の出費になるのだから、それなら成功しようが失敗しようが、その金をビジネスを始めるために充てた方がいい。(p21)


・世界中のどの国の例を見ても自国通貨の減価が長期的によい戦略であったことはない。(p114)


・人間というものは、強制されなくては物事のやり方を変えようとはしない。・・・それはまた、実際にそのような改良をあえて実行する人間に容易に蹴落とされてしまうということを意味する。(p188)


・対外援助の主たる副産物は悪い政権を支えるということなのだ。対外援助が独裁者やその取り巻きに教えたのは、いかにして彼らの国の生産性を高めるかということではなく、どうやってそうした援助を手にするかということだった。(p245)


・私はすべての米国の友人に外国に預金口座を開設するよう勧める。単に保険という意味でもだ。・・・過去二十五年を振り返って明らかなのは、ドルの価値は大幅に下落し、他の主要通貨と比べてまさに三分の一以下に安くなった、という事実なのだ。(p266)


・確実なチャンスが来るまで、金を銀行に預けてじっと待つべきなのだ。・・・投資のコツはいかにして金を失わないかということにあるのだ。・・・損失が命取りになる。(p293)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★★(93点)


著者紹介

 ジム・ロジャーズ(Jim Rogers)・・・1942年生まれ。大学卒業後、米陸軍に従事し、その後、ウォール街 で働く。ジョージ・ソロスと共同で国際投資会社クォンタム・ファンドを設立し、10年で40倍以上の驚異的なリターンを実現する。37歳で引退。大学教授、TV司会者として活躍しながら個人で資産運用。バイクと車で世界を二度旅して回る。


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