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「国会議員秘書の禁断の仕事術」尾藤克之

2014/12/10公開 更新
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国会議員秘書の禁断の仕事術


【私の評価】★★★★☆(86点)


要約と感想レビュー

 国会議員秘書が教える人脈を広げ、人心を掌握するコツです。国会議員の最終目標は、選挙で勝つこと。そのためには、議員を知ってもらい→興味を持ってもらい→好意を持ってもらい→投票してもらう、ことが必要です。


 そのために、名刺交換した相手の情報を名刺に書き込んで、後でそのデータを活用するのです。このように議員秘書には商売と同じように、人の心を動かす技術が必要なのです。


・議員秘書は名刺交換をしたら相手にわからないように、名刺に外見の特徴、会話、趣味、嗜好、家族、誕生日などの、情報をどんどん書き込んでいきます(p84)


 やはり、人間関係のコツは、接触回数を増やすことです。そして、相手に興味を持ち、相手の自己重要感を高めてあげることです。


 そして相手の負担にならないような、プレゼントも効果的です。そして、それらの接触を継続することが肝要です。口マメ、電話マメ、面会マメ、プレゼントマメ、手紙マメが議員秘書なのでしょう。


・議員秘書はリアルなコミュニケーションを重視します・・「気になったから電話してみました」というケースがほとんどです・・「いやー、知り合いから食事券をもらいまして。もらいもので恐縮なんですけど、よかったら奥様と行かれてはいかがですか?」(p135)


 お客様対応も参考になりましたが、内部の人間関係も参考になりました。上司と部下や同僚との良い関係によるサポートが大切だし、組織内抵抗勢力との戦いに勝たなくてはなりません。社内も人間関係が大切なのですね。


 尾藤さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・有力者に可愛がられるには「おねだり」が効果的・・「いま社長からちょうだいしたお言葉を、私の今後の人生に戒めとして座右の銘にしたいのですが、よろしいでしょうか?(p60)


・好意や気持ちを出し惜しみするのではなく、表現しなくてはいけません。表現するとは声に出して相手に伝えることです。「○○さんと知り合えてよかったです。ホントに感謝しています」(p118)


・実は、電話は手紙よりもはるかに効果的です・・・さすがに会った日の翌日には電話もしにくいかもしれません。お礼のメールをしようと思っても、相手の立場や年齢を考えるとなかなかしづらいこともあります。このようなときには、お礼状を書きましょう(p135)


・まず、仕事をする相手を、後援者を含めて信用できる人物かどうか必ず品定めをします。手っ取り早い方法としては、・・・議員に対して批評的な質問をしてみて(「あそこの先生はケチだと評判だけどどうなの?」など)、その回答内容を確認してみたり・・(p106)


・上司・部下のコミュニケーション・・・相手を常に気遣っている姿勢を見せることが大切です。例えば、部下全員の名前を記入した表を作成し、その日に誰と何を話したか、何回会話をしたか、その頻度を記して、机の上に貼るという方法もあります(p144)


・前職のプライドを語ったらそこでジ・エンド・・・私の前職の○○商事では・・(p194)


・「自信がある人のように行動する」ことが大切なのです。実力が伴わなくても自信たっぷりに行動することで、まわりの人の大半は安心してしまうのです(p205)


・ネガティブチェッカーは他人が立てた計画を批評し、他人が起こした行動を批評し、仕事をした気になっています・・会議の最後に「本日は非常に多くのご意見をありがとうございました。後ほど、問題解決に向けたアイディアを記載していただくフォーマットを送りますので、今月末までに提出をお願いします(p213)


国会議員秘書の禁断の仕事術
国会議員秘書の禁断の仕事術
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尾藤克之
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【私の評価】★★★★☆(86点)


目次

序章 議員秘書は人心掌握術のプロ
1章 最初の接触で心をつかむ実践テクニック
2章 嫌われない&敵をつくらない実践テクニック
3章 相手の本心を見抜く実践テクニック
4章 信頼関係を築く&深める実践テクニック
5章 話す&聞く&人と接する実践テクニック
6章 【実例】会社で実力発揮する元議員秘書たち



著者経歴

 尾藤克之(びとう かつゆき)・・・コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員。東京都出身。埼玉大学大学院博士課程前期修了。経営学修士、経済学修士。衆議院議員秘書、大手コンサルティング会社、IT系上場企業等の役員を経て現職。社会貢献事業(アスカ王国)を運営。


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