「自分に革命を起こす、たった一つの方法」おかのきんや
2014/09/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
この本は、どん底の中で、ちょっとしたコツを習得したことで、成功した人の話を集めています。なぜ、こんな本を書いたのでしょうか。それは著者がちょっとした「ひらめき」で、成功したからです。
著者の"おかのきんや"さんは、20歳から55歳までの35年間、漫画家として活動してきました。しかし、35年間で出版したのはたった2冊。どんなに努力しても、売れないものは売れないのです。
著者の心がポキリと折れたとき、ひとつの「ヒラメキ」が生まれました。これまで自分は自分を売ろうとしていた。そして失敗してきた。自分がやっていないただ一つのことがある。それは自分ではなく、「人を輝かせよう」とすることだったのです。
それまでは自分が売れよう売れようと、ライバルに勝つことを考えていたのですが、勝ち負けではなく相手の良いところを見つけ、そこを伸ばそうとしたのです。これは戦いではなく、愛に気づいたということなのでしょうか。
・それまでの私は・・・自分のことだけで精一杯でした。「人を輝かせよう」などとは夢にも思いませんでした(p221)
その結果、著者は「聖まるこ伝」という6万部のベストセラーを企画することができました。その後、50冊もの本を出版できたのです。
そういえば、この本で紹介している野村克也監督は、伸び悩んだり、才能の限界にぶつかったりしたとき、「もうダメだ」と諦めるか。それとも、「どうすればこれを突破できるか」と考えるか。一流と二流は、まさにそこで分かれると言っています。
著者は不器用だから、漫画家として活動し続けてきました。ゆっくり、少しずつ進歩して、やっと吹っ切れたということなのでしょう。諦めない気持ち。ちょっとした「ひらめき」。恐るべし。
そういえは、私は「本を輝かせよう」としていると分かりました。おかのさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・楽なものは求めてはいない。楽なものは自分を成長させない。楽なものは自分を考えさせてくれない。(マドンナ)(p35)
・「つまらないこと」と、「面白いこと」が、あるのではない。「つまらなく感じる人」と、「面白く感じる人」がいるのだ(橋本和恵)(p188)
・もう、遠慮をするのはやめよう!・・・どうせ一度は引退を覚悟した身だ。エリートレスラーがやったことのないデスマッチで、てっぺんを穫ってやろう!(真壁刀義)(p209)
・度胸というものは、捨てても構わないという覚悟と、打開できるという自信から生まれれる(孫正義)(p211)
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【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
鬼龍院翔/歌手・ゴールデンボンバー・リーダー
小野二郎/鮨職人
加納ひろみ/くまモン着ぐるみ制作者
森内俊之/棋士永世名人
菊原智明/営業マン
伊藤隆行/『モヤモヤさまぁ~ず2』プロデューサー
村木厚子/公務員
ナイツ(塙宣之・土屋伸之)/漫才師
青谷洋治/和食ファミレス経営者
佐藤可士和/アートディレクター
他
著者経歴
おかのきんや・・・エッセイスト・シナリオライター・漫画家・企画立案家・「企画のたまご屋さん」出版プロデューサー。西沢泰生氏を見出し、売れっ子作家にする。『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』、『大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言』は西沢氏と二人三脚でつくりあげたヒット企画。本の企画立案をした主な著名人、片岡鶴太郎、湯川れい子、さくらももこ、など。著書に『しあわせトリック』(ポプラ社)、『30秒でセルフコントロール 幸せ呼吸法』(ヤマハミュージックメディア)、『「磯野家」の幸福』(晋遊舎)などがある。
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