「スタンフォードの自分を変える教室」ケリー・マクゴニガル
2013/12/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
■アマゾン年間ベストセラーに
あったことから購入した一冊。
成功哲学として自分を変えることは
研究し尽くされていますが、
学術的に考えるとこうなるのかも。
実験の結果・・・がわかりました
というのが大学らしくて面白い。
・実験では、人が死亡したニュースをテレビで観た視聴者は、高級車やロレックスの時計など、贅沢品の広告に購買意欲をそそられることがわかりました(p210)
■やはり自分を変えるためには、
心を鍛えることと、
環境を整備すること。
心を鍛えるには、
小さな成功をつづけること。
環境を整備するとは、
やりやすい環境をつくり、
抵抗をできるだけ減らす。
あとは、小さなご褒美があれば、
またよろしいのではないでしょうか。
・逃げ道をなくす・・・
1 決めたことを実行するために手を打っておく・・・
2 望んでいることと逆のことをやりにくい状況をつくる
3 自分にモチベーションを与える(p245)
■テクニックだけかと思ったら、
人間というものを分析している部もあり、
ちょっと意外でした。
人間というものを
実験により解明しようというところが
アメリカ的なのでしょう。
盛りだくさんでした。
カクゴニガルさん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・前頭前皮質の上部左側の領域は「やる気」をつかさどっています。・・・反対の右側は「やらない力」をつかさどっており、衝動や欲求を感じてもすぐに流されないようにします・・・脳は1つでも「自分」は2人いる・・・(p37)
・呼吸を遅らせれば自制心を発揮できる(p74)
・「将来の自分は何をしているだろう」「自分がいまやっていることを将来の自分はどう思うだろう」と考えてはいかがでしょうか(p267)
・報酬を設定することによって、つまらない仕事を楽しくすることができます・・・預金をするたびに10万ドルが当たる可能性があるなら、せっせと貯金しようという気になるかもしれません(p186)
・私たちが買い物をする環境は、あらゆる面で、つねにさらに多くの物を欲しくなるように仕組まれています・・・宝くじのコマーシャルを見れば、100万ドル当たったらどうしようと夢想しないではいられません(p178)
・疲れていると抵抗できない(p93)
・「あとで挽回できる」と思ってしまうと、自分に甘い選択をしても気がとがめなくなってしまうのです(p148)
・ドーパミンには報酬を期待させる作用があるが、報酬を得たという実感はもたらさない(p172)
・ある食べ物を制限すると、ますますそれがたべたくなる・・・「思考」を抑えつけず「行動」だけ自制する(p320)
大和書房
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
第1章 やる力、やらない力、望む力 : 潜在能力を引き出す3つの力
第2章 意志力の本能 : あなたの体はチーズケーキを拒むようにできている
第3章 疲れていると抵抗できない : 自制心が筋肉に似ている理由
第4章 罪のライセンス : よいことをすれば悪いことをしたくなる
第5章 脳が大きなウソをつく : 欲求を幸せと勘ちがいする理由
第6章 どうにでもなれ : 気分の落ち込みが挫折につながる
第7章 将来を売りとばす : 手軽な快楽の経済学
第8章 感染した! : 意志力はうつる
第9章 この章は読まないで : 「やらない力」の限界
第10章 おわりに : 自分自身をじっと見つめる
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