「実戦!「困った上司」とつき合うヤクザ式心理術」向谷 匡史
2013/04/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■仕事をしていると、
「この人は口がうまいな!」
という人がいるものです。
口がうまいとは、
アナウンサーのように話が流暢という
ことではありません。
その場、その場で
適切な発言ができるということです。
この本では、ヤクザを例として
競争社会で出世していくための
上司対処法を学びます。
・「あんな課長の下じゃ、やってられねえよ」
とボヤくのがサラリーマンなら、
「いまに見てろ」
と闘志を燃やすのが、大志を抱く若い衆なのである(p4)
■まず、最初は、やる気のない上司でしょう。
どんな提案をしても却下する。
どこにでもいそうな上司ですが、
こういう場合は、「自分の手柄になるかも」
と思わせることが大事です。
いつでも止めることができますよ、と提案し、
実施決定の言質さえ取れれば、
責任は上司が取ってくれるのです。
・(もし、うまくいったら自分の手柄になる)・・・
この"スケベ心"をうまく刺激してやれば、上司は必ず乗ってくる・・・
「ちょっと当たってみましょうか」・・・
いつでも手を引けますよ―というニュアンスで話を持ちかければ・・・
こうしてゴーサインを出させておいて、
「課長、ちょっと面倒なことになりました」・・・
抜き差しならない状況に追い込むのである(p87)
■逆に、イケイケバンバンの上司なら
従順に従っていく必要があるでしょう。
しかし、周囲の主流派からは、
警戒されているはず。
必ず、情報収集を兼ねて
「頑張っているようだが、大変そうだね」と
聞かれると思います。
そうした時に、上司を批判せずに
「部下として、全力で自分の役割を果たしています」
と言えるのかどうかということです。
・おまえ、本部長のやり方をどう思う?・・・
自分は組の指示に従うだけですが、補佐の組を思うお気持ちには
敬服いたしました。それにこたえられるよう頑張ります(p35)
■仕事とは人間関係だと思います。
そして人間関係は、日頃、口にしている
言葉で形づくられます。
その一言が、人生を左右するかもしれない。
緊張感を持って発言しなくてはと感じました。
向谷さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私の知る若手ヤクザの一人は、呑むと、いつも同僚に夢を語る。
「もしオレが理事長の立場だったら・・・」
夢が、実現可能かどうかは問題ない。
(こいつについて行けば、自分の将来が開けるかも知れない)
という期待感を同僚に抱かせればいいのだ(p82)
・「おう、タバコ買ってこい」
「ハイ!」
これがフツーの駆け出し。・・・
「買ってあります」・・・
(こいつ、気が利くな)(p54)
・"自慢人間"は凧である。
「ほう」
「ヘーッ」
「なるほど」
感嘆の相づちを打ってやれば、凧が天高く舞い上がるように、
ますます有頂天になっていくからである(p69)
・部下のために、身体を張って経営トップに談判する。
こんな上司がいるだろうか。
いるわけがない。
いや、「そんな上司は、会社人生をまっとうできるわけがない」(p91)
・部下を扇動し、主流派に噛みつき、一目置かれることで
出世するのは熱血漢上司だけであり、
実働部隊の部下たちは死屍累々となる(p26)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
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■目次
1章 困った上司と「つき合う」技術
2章 困った上司の「心をつかむ」技術
3章 困った上司を「動かす」技術
4章 困った上司に「取り入る」技術
5章 困った上司を「かわす」技術
6章 困った上司に「切り返す」技術
7章 困った上司に潰されない「デキる部下」になるために
読んでいただきありがとうございました!
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