「ヤクザ式ビジネスの「土壇場」で心理戦に負けない技術」向谷 匡史
2007/12/06公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■ヤクザに限らず、仕事でのコミュニケーションは、
一種の戦いです。戦いだからこそ、
事前の準備と作戦が大切です。
この本では、ヤクザの手口のなかから、
仕事で使えそうなテクニックを教えてもらえます。
■一例として、商品を売り込もうとしている営業マンと、
購買担当者を考えてみましょう。
値下げ交渉で、ヤクザは、
どうするのでしょうか?
■まず、論点を自分に優位なものに
変えることが、ポイントとなります。
つまり、( 価格 )ではなく( 製品の価値 )に
論点を変えて、自分の土俵に相手を乗せるのです。
・「他社の製品の比べて割高じゃないですか?」・・・
ここは、「この部品を使った御社の営業成績はいかがですか?」
自分の土俵に相手を乗せる。・・・
「対前年比で30パーセントの伸びなんです。
ということは・・・(p20)
■また、質問で攻めるのも有効です。
質問されることで、相手に考えさせ、
結果して相手は
こちらの土俵に上がることとなるのです。
・「お宅の見積、ずいぶん高いじゃないの」
「申し訳ございません。上司と詰めてみます」
これではだめなのだ。ヤクザならどうするか。
「なぜ我が社の見積が高くなっているか、
考えていただけましたか?」
質問で切り返す。(p3)
■誠実さと自社製品への自信だけではなく、
それを相手に納得しもらうために
こうしたテクニックが生きると感じました。
★3つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「だろう?」
「違うかい?」
主張の一つひとつを相手に問いかける。
相槌を求めるのだ。(p64)
・「申しわけありません」頭を下げる。
それでおさまればよし。もし相手がカサにかかってくれば、
じっと頭を下げつつ虎視眈々と"失言"を狙う。
「まったく、お宅の上司、どんな教育を・・・
こんなものを言おうものなら、
「ちょっと待ってください。私は何を言われても構いませんが、
上司の悪口だけは許せません!」
大声を出して問題を大きくするのだ。(p117)
・出世する若い衆には一つの共通項がある。
返事だ。
「わかりました」「すみません」この二つだけ。
出世できないボンクラは、この二つのあとに
「でも」と「しかし」がつく。(p235)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
■著者経歴・・・向谷 匡史(むかいだに ただし)
1950年生まれ。
週刊誌記者を経て、作家となる。
著書多数。
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