「統計学が最強の学問である」西内 啓

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統計学が最強の学問である

【私の評価】★★★★☆(81点)


■「日本人には統計の考え方が必要!」

 という一冊です。


 よく、

 「PDCA(計画→実行→評価→改善)が大切」

 と言われます。


 では、

 「仕事で統計的な評価を行っているのか?」

 「政府は政策の統計的な評価をしたことがあるのか?

 と考えると
 ほとんどやっていないのです。


・失業やワーキングプアーといった雇用問題について、
 政治家やテレビのコメンテーターはしばしば「問題だ」
 と発言したり、「頑張った人が報われる社会を」といった
 抽象的なお題目を唱えるわけだが、エビデンスは
 どう答えてくれるのだろうか。(p287)


■たとえば、PR施設に年間10万人の人が
 来場するとしましょう。


 PR効果を高めるために来場者にアンケートを
 取るとします。


 全員に頼むのか、それともサンプリングするのか。
 サンプリングするなら何人に、どのように頼むのか。


 こうした判断に
 統計的なセンスが求められるのです。


・10万人の顧客データから・・・
 サンプル数が100名分しかなければその標準誤差は4.6%にもなり、
 得られた「顧客に占める女性の割合が70%」という結果が実際には
 「女性の割合が61%から79%と考えてほぼ間違いない」・・・
 1000名いれば標準誤差は1.4%となり「女性の割合が67%~73%と
 考えてほぼ間違いない」(p52)


■仕事をするうえでも
 統計の知識が必須だと思います。


 ただ、義務教育では、統計学は教えません。


 なら、自分で学ぶしかないな、
 と感じさせてくれる一冊だと思いました。


 西内さん
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・タバコを吸えば肺がんをはじめとしたがんになるリスクが上昇・・
 血圧が高ければ心臓病や脳卒中になるリスクが高まる・・・
 50年ほど前に、アメリカのフラミンガムという田舎町で行われた
 大規模な疫学研究の結果が公表されるまでは
 まったく明らかではなかった(p15)


・判断や行動に影響しないレベルの精度は無意味で、
 そのためにかけなければいけないコストはムダだ。(p47)


・「DMを増やせば売上があがる」・・・
 さらに踏み込んで「DMを送られることで売上が伸びる顧客と
 伸びない顧客の違い」、あるいは「顧客の売上を伸ばすDMと
 伸ばさないDMの違い」とその判別ルールを明らかにした(p78)


・「意味のある偏り」なのか、それとも
 「誤差でもこれぐらいの差は生じるのか」といったことを
 確かめる解析手法に「カイ二乗検定」というものがある(p84)


・1 「ただ正式な謝罪のレターを送る」か、
 2 「謝罪レターに加えプレミアムクラブへ
    お試し無料入会期間を与える」か、そして比較対照として
 3 「特に何もしない」(p122)


統計学が最強の学問である
西内 啓
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(81点)

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■目次

第1章 なぜ統計学が最強の学問なのか?
第2章 サンプリングが情報コストを激減させる
第3章 誤差と因果関係が統計学のキモである
第4章 「ランダム化」という最強の武器
第5章 ランダム化ができなかったらどうするか?
第6章 統計家たちの仁義なき戦い
終 章 巨人の肩に立つ方法


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