「大東亜戦争の秘密」森嶋雄仁

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大東亜戦争の秘密―近衛文麿とそのブレーンたち (団塊の世代から観た大東亜戦争 1)

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■大東亜戦争とはなんだったのか。

 1937年の盧溝橋事件から、日本は中国を南進。英米仏蘭勢力を中国から追い出すような行動に出ます。これに対し、英米が反発することは当然で、ABCD包囲網が形成されました。

 ちょうど近衛文麿は、1937年から1941年、3度内閣総理大臣となり、こうした南進を指導しています。さらに、近衛文麿は国家総動員法大政翼賛会日独伊三国同盟と、戦時体制に向けて重要な閣議決定をしていきます。


・昭和15年7月22日、第二次近衛内閣が誕生した。
 近衛文麿が内閣発足後、一番に手掛けたことは、
 日独伊三国同盟と大政翼賛会であった。(p118)


■近衛文麿は、中国での不拡大方針を閣議決定しながらも、軍に予算を追加するなど、南進を推進しています。南進は日本にとってメリットは少なく、デメリットの多いものでした。

 なぜなら、満州でソ連と対峙している陸軍が、南進により戦力分散する。英米仏蘭の植民地を進撃することで、英米仏蘭の反発を受ける。中国共産党の敵である蒋介石軍との戦うことで、相対的に中国共産党軍が力を持つ。こうしてみると、南進とは、共産党にとってもっともメリットのある政策であったということになります。


・1994年の「江沢民談話」によると、『わが共産党は、
 日本軍を挑発し、日中戦争に持ち込むことに腐心した。
 そして、大陸の奥地へ奥地へと引きずり込み、日本軍を
 釘づけにすることに成功した。その数は日本陸軍の七割
 にものぼった。よってわが中国共産党は、第二次世界大戦で、
 連合国側で一番戦争に貢献した国といえる(p49)


■近衛文麿から話を聞くことはできません。当時の人々はすべて亡くなっており、私たちは記録をたどるしかないのです。当時の歴史をしっかりと学び、同じことがおこらないようにしたいと思いました。

 森嶋さん、良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・日本共産党という政党は、この年大正11年に
 地下組織として密かに結成され、当初はソ連共産党
 日本支部と言っていた。コミンテルン世界大会の決議には、
 「君主制の廃止」が盛り込まれた。この「君主制の廃止」
 とは、日本では皇室の廃止と皇族の虐殺を意味する(p21)


・近衛内閣約三年間に決定した事項を挙げておく。
 盧溝橋事件を北支事変に、陸軍三個師団派兵決定、
 軍部より先に軍事予算をたっぷりと付ける。大増税、
 不拡大方針の破棄、陸軍二個師団派兵、・・・
 大本営を設置、企画院の設置、・・・国家総動員法、
 電力国家管理法、食管法、配給制、・・
 一国一党の大政翼賛会、・・・日独伊三国同盟、日ソ中立条約、
 南進論、対米英戦争辞せず。これらはすべて近衛内閣によって
 国民が知らないうちに、閣議決定された・・(p132)


・日本敗戦後、東アジア諸国は、ことごとく共産化した
 (中国、満州、内モンゴル、新疆ウイグル、チベット、北朝鮮、
 ベトナム、ラオス、カンボジア、ビルマ)。(p107)


・1927年(昭和2年)の3月20日に起こった第一次南京事件・・・
 日本人は襲われても抵抗しないということが、
 一度中国人の頭の中に注入されると・・・
 満州における日本人への迫害事件、済南事件、第一次上海事件・・
 日本人を挑発して略奪、強姦、放火を行い、中国の動乱に
 日本を巻き込もうとする中国。やがて、このことは、
 盧溝橋事件へと繋がって、日中全面戦争へと拡大していった(p42)


・昭和12年7月29日、北京の東方にあった通州で、
 中国人の保安部隊による大規模な日本人虐殺事件が起こった。
 殺されたのは、日本人居留民の約260人であった(p72)


【私の評価】★★☆☆☆(68点)

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