「社員もパートもみずから動き出す「心の報酬」の与え方」中昌子
2013/03/14公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
「わくわく」仕事をしましょう!という本です。読んでいると、自分も「わくわく」してくる不思議な本でした。著者の「わくわく」が伝わってくるのでしょうか?著者の「わくわく感」とは、自分の仕事が好きだ!というものです。だから、仕事の質を上げるよう努力できる。お客様のことが好きだから、お客様の立場になってよい仕事ができるというのです。
著者は、パート時代、店長とやりとりしていた日報で、「心の報酬」をもらいながら成長してきたという。「心の報酬」とは、「よくなってきたね。嬉しいです」とか、「とっても役に立っているよ、感謝しています」とか、そういう言葉です。人はだれでも、「役に立ちたい」「認められたい」と心からと思っているのです。
・心の報酬は「役立ち感」「成長感」「絆・連帯感」の3つに分類することができます(p26)
わくわく店長は部下に「みんなで将来、こういうスーパーにしたいよね!」「そんなふうになったら素敵だよね」「だから、私たちは○○しないとね」というふうに伝えることで、部下のお役立ち感を毎日生み出していたという。
そしてどんな社員にも、「社内で一番」と胸を張れる強みがあるので、注意深く部下の朝の様子を観察するのです。一見落ちこぼれのように思える従業員に素晴らしい得意分野が見つかることもあります。著者は、「全員がチャンピオン」である、と考えているという。
著者も店長となってからは、自分の「わくわく」を部下にも伝えるために活動しました。部下一人ひとり個別に目標設定や指導をして、部下にちょっと難しい仕事を与えると、わくわくするというのですから、本物ですね。
・私は、部下にワンランク上の仕事を与えるときは、いつもわくわくします(p96)
部下に対して「誰にでも持ち味がある!本領がある!可能性がある!」と考えながら、社員、アルバイト、パートを含めた従業員全員に対して行い、一人ひとりに合わせた目標を与えたという。きっとできると「思い込ん」で、そして彼らは、達成感を得る喜びを知ったというのです。
わくわくの本を読んでわくわくする不思議な一冊でした。本物かもしれません。中さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・リーダーは「プラス言葉」を口癖に・・・上司のひと言には、部下の運命を大きく変える力があります(p74)
・新人のうちは細やかな指導が必要になります。しかし、それ以降は「大まかな指示を与えた後はじっくり見守る」というスタンスでいきましょう(p94)
・6.「ありがとうございます」「助かります」など、部下に感謝の言葉を言う
7.仕事を自分だけで抱え込まず部下に振る。・・「~してもらえると助かります」・・(p191)
・最低7回は叱る・・・ちょっと何かやっただけで諦めずに、手を変え、品を変え、愛を込めて指導すること。それくらいすると人は成長する可能性があるということです(p129)
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【私の評価】★★★★★(92点)
目次
成功は「わくわく社員」づくりから
心の報酬(「役立ち感」でやる気をアップ
「成長感」で定着率をアップ
「絆・連帯感」で業績をアップ)
みんなを巻き込むリーダーになる
すべてはリーダーからはじまる
著者経歴
中昌子(なか しょうこ)・・・株式会社マリン代表取締役、社会保険労務士。1959年福岡県生まれ。千葉県在住。新卒で新日鐵に入社して輸出業務に携わるも、3年で退社。3人の男の子を育て上げ、39歳のとき、近所のスーパーマーケットでパートとして働きはじめる。3年後に店長となり、来客数を3倍、売上げも3倍にする。2年後の平成15年に人材育成・組織活性化のコンサルタントとして独立。年間180回以上、のべ3万人以上の研修実績を持つ。また、会社に「笑顔の花」をたくさん咲かせることを使命として掲げており、
笑顔体操のCD・DVDをリリースするなど、スマイルコンサルタントとしても活動を広げている。
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