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「部下を育てる「承認力」を身につける本」吉田 幸弘

2013/02/12公開 更新
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部下を育てる「承認力」を身につける本 (DO BOOKS)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

優秀な人にありがちなのが、上司になったら急に厳しくなる人です。「あれ?この人こんな人だったっけ?」と思うことがありませんか。これは、責任者となった本人の責任感と、上司としての権限と、本人の性格から来るものなのでしょう。良い結果をもたらす場合もあるでしょうし、総スカンをくらって去っていった人を何人も見てきました。


著者の場合は、いかに部下になめられないか、威厳を持たせるかに力をいれていたという。だから自信がないのを隠そうと、自分がいかにできる人間かをアピールしていたのです。しかし、部下には完全にそれを見抜かれていたという。


・「俺もできていなかった」などと、以前のダメだった自分の状態を自己開示するほうがいい(p160)


著者は、威厳のある管理職を目ざしたものの、総スカンをくらい降格。そうした中、セミナーに参加したことをきっかけに「承認力」に力をおいた仕事に変換し成果を出してきたのです。


部下ノート」を作って、部下を知る。「お疲れ様」と感謝の気持ちを伝える。「確かに」「そうなんだ」「なるほど」「それをもっと話してもらえる?」「くわしく教えてくれるかな?」と、ただひたすら相手を受け止める。そうしたちょっとしたコミュニケーションの積み重ねが、人間関係を作っていったのです。


・まずは明るく「お疲れ様プラスアルファ」を言うこれは、「お疲れ様。今日は暑いね」「お疲れ様。雨は大丈夫?」(p125)


人は「君しかいない」と言われると、わかっていてもうれしく感じるという。上司からこう言われたら、「期待されているのだな」と部下は感じるのです。だから、裏方の担当者にも感謝を伝えましょう。「いつも、細かいところまで気づいてくれるから、本当に助かっているよ」など、ちょっとしたひと言でいいのです。


優秀な人だからゆえに、陥る穴があるのかもしれません。優秀な人に読んでいただきたい一冊だと思います。吉田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・「部下ノート」で自分の部下にくわしくなろう・・・
 1 この仕事を選んだ動機・・
 2 相手が大切にしているもの
 3 夢、目標・・
 4 日々の不安
 5 得意なこと、不得意なこと・・
 6 趣味
 7 喜んでいたこと・・・(p17)


・「アメとムチ理論」・・・叱るのはピンポイントの部分できちんと行ない、普段は承認するところ探しをします(p49)


・小さなミス・・「報告書ありがとう。ここの字が違っていたから直したよ」(p189)


・相談してこない原因は、自分にあるのかもしれない(p202)


部下を育てる「承認力」を身につける本 (DO BOOKS)
部下を育てる「承認力」を身につける本 (DO BOOKS)
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吉田 幸弘
同文館出版
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【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

1章 承認体質をつくるための心構え
2章 承認体質が浸透する環境づくり
3章 言葉で承認しよう
4章 言葉以外でも承認しよう
5章 チーム運営
6章 困った部下はこう承認しよう



著者経歴

吉田幸弘(よしだ ゆきひろ)・・・リフレッシュコミュニケーションズ代表。人財育成コンサルタント・上司向けコーチ。1970年生まれ。成城大学卒業後、大手旅行会社、有名学校法人を経て外資系企業へ転職。そこで周囲のメンバーとうまくコミュニケーションが取れず、降格人事を経験する。クビ寸前の状態から、友人の勧めで学んだ「交渉術」を駆使して、劇的に営業成績を改善。5カ月連続営業成績トップになり、マネジャーに再昇格。その後も部の離職率を10分の1としながら、売上前年比20%増を達成し続け、3年連続で社内MVPに選ばれる。2011年1月より独立。現在は、経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売上改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行っている。全国の企業、商工会議所、法人会などで年間130本以上講演・研修に登壇している。


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