「バケる人に育てる 勝負できる人材をつくる50の法則」平井伯昌
2013/02/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
■これは、隠れた名著かもしれない。
平井さんは、平泳ぎ金メダリストの
北島康介を育てたコーチです。
驚いたのは、
平井さんが北島選手を見出したとき、
北島選手は中学2年生で
まったくの無名であったということ。
平井さんは、
北島選手の泳ぐ才能よりも、
努力する才能に注目したようです。
・横を見ない「素直な人」が伸びていく・・・
「康介、おまえはいける。勝てるぞ!」
と私が言えば、
「そうだ、俺はいける!俺は勝てる!」
とそのまま信じます(p59)
■オリンピック金メダルとは世界一ですから、
ちょっとした成功とはレベルが違うように
感じました。
ちょっとした成功なら、
才能があればできる。
しかし、金メダルは才能だけではなく、
正しい努力の継続が必要ということです。
とてつもない練習を
ただひたすら続けていく。
そして、さらに工夫をしながら、
新しいトレーニングを
取り入れていくということです。
・"伸びる人"は、素直ゆえに、
決められたことを黙々と取り組む
忍耐力を兼ね備えています(p88)
■平井さんは、毎日かならず
プールサイドにいます。
常に水泳のことを考え、
情報を収集し、
練習を考えている。
そうした姿勢を選手は見て感じ、
信頼してくれるのでしょう。
そういえば、部活の強い学校には、
必ず熱心な先生がいましたね。
・「平井、答えはプールサイドにあるんだぞ。
何があっても、とにかくコーチは毎日プールサイドに立て。
それができなければ何をやってもダメだ」(p30)
■二度読んでみて、
奥深い本だと思いました。
それだけオリンピックも
奥深いのでしょう。
平井さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・基礎は、自分の頭からは生まれない(p18)
・ティーチングの基礎1は、「挨拶」(p21)
・ティーチングの基礎2は、
「休まずに続けるクセをつける」(p22)
・そうか。まず目標を決めて、そこから逆算していくんだな。
俺にはもう、オリンピックの金メダリストを育てたいという
目標がある。それならやるべきことはも、もう決まっている(p57)
・私が厳しい指導をするのは、
選手に努力の大切さを考えさせ、
「努力をしたから上達した、勝った」
という経験をしてほしいからです(p62)
・母が私に言いました。
「ものごとは、やるか、やらないかだけだよ」(p69)
・可能性は、自分が思うより大きい(p82)
・不安に聞く塗り薬は「成功イメージ」(p97)
・勇気を出してチャレンジすれば、
成功しても失敗しても、
その人の本質はちょっぴり変わります。(p120)
・人を育てる人間は、まず徹底的に考えて
ベストの答えを用意しておく。
しかし、その答えを口に出すことはなく、
自分の中にとどめておきましょう(p136)
・自分でがんばるためには、
「誰に言われたからでもない、
自分が好きだからやっている。
自分の意志でやることを選んだ」
という実感が必要です(p146)
朝日新聞出版
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【私の評価】★★★★★(92点)
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