「一発逆転のナニワ人生論」青木 雄二
2012/11/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
■「ナミワ金融道」で一発当てて、
リタイアされている青木さんの一冊です。
漫画家として46歳でデビューするまで、
キャバレーのボーイ、
パチンコ店員、
寿司屋の職人、
公務員など
30職以上を経験。
デザイン会社を経営し、
倒産させたこともあります。
そうした社会の表から裏まで経験した
青木さんが言う成功のコツは、
まじめに努力するということ。
・常に前例のないことに挑戦することや。
「自らの力で前例を作ってやろう」
という気持ちで取り組めば、
必ず未来は開けると僕は思っている(p33)
■意外に感じましたが、
青木さんが言いたいのは、
「世の中、楽に稼げるものはない」
ということ。
逆に、楽に稼ぎたい人を騙して
稼いでいる人がいます。
特にギャンブル、パチンコは、
ある意味、弱い人間を搾取する
仕組みなのでしょう。
・公営ギャンブルにはまる自分がアホやと気づけ・・・
100円出したら25円は損する仕組みになってる。
国が絶対に損しないシステムになってるんやな(p50)
■青木さんは、学校で、
資本主義の仕組み、社会の仕組みを
教えるべきだと主張しています。
文法や計算ができることも
大切かもしれません。
しかし、社会人となれば、
誰もが金を稼がなくてはならないのです。
社会に入れば、
ギャンブルやブランド品の
誘惑があふれています。
金を稼ぐのではなく、
金を使わせようと洗脳しようと誘惑するのが
資本主義社会なのでしょう。
・金を借りたら利子を払わないかんとか、
一部の人間によって庶民が搾取されている資本主義の本質とか、
そういう現実をしっかり教えなあかんということや(p151)
■思ったよりも
まともな一冊でした。
「楽して稼げるものはない」
という著者の言葉が印象的でした。
青木さん、
良い本をありがとうございました。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・今の若いヤツにいいたいのは、
漫画でもデザインでもほかの仕事でもそうやけど、
本気で一流を目指すんなら、
「1回はそんな地獄を味わえ」いうことや。(p19)
・男の仕事の価値は、どんな分野かという問題ではなく、
その世界で成功するかどうかで決まると僕は思ってる(p28)
・平均寿命も80歳を越えているそうやけど、
こんなもん、過ぎてしまえばアッという間の短いもんや。
それやったら、「上司がどうした」「もっと遊びたい」
なんてごちゃごちゃいわんと、
前向きに歩いていようやないか(p23)
・ブランドがはやると、好きでもないのに高い金出して
買いあさるんは、結局は、心の弱いヤツがやることや。
つまらん安心がほしいということやからね(p165)
・友人から「マルチ商法でひと儲けさせてやる」と熱心に誘われています・・・
いまだにこんなアホな話がまかり通ってるから困りもんや。
学校の授業で、ネズミ講は危険やいうことを
もっと徹底的に教えるべきやと思うで。(p206)
【私の評価】★★★★☆(84点)
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