「ゼニの幸福論」青木 雄二
2014/09/25公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★☆☆(75点)
■「ナニワ金融道」で一発当てて、
セミリタイアした青木さんの一冊です。
物心両面で満たされてこそ
幸せである、
と、松下幸之助のようなことを
言っています。
キャバレーやパチンコの
店員として働いていた
青木さんが言うと
リアルですね。
・"幸福とは、精神的にも
物質的にも満たされている状態"
だと、僕は考えるのである(p45)
■資本主義とは、
ゼニを基準とした世界です。
そこには競争があり、
貧富の差があり、
さまざまな矛盾があります。
しかし、その中でも
成功し幸せな人はいる。
理想の社会に見えるだけの
共産主義よりはましなのです。
・ゼニがあって自由なのは、最高に幸福である・・・
しかし、資本主義の世の中は、厳しい競争社会である。
成功できる人間は、ほんの一握りしかいない。
それでも、ゼロではない(p149)
■誰もが考えるであろう、
「ゼニとはなんなのか」
という命題。
みなさんも考えてみませんか。
青木さん、
良い本をありがとうございました。
─────────────────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・ゼニを貸す人間がいるのは、
ゼニを借りる人間がいるからや。
貸した人間は、なにもしないで、
利子という不労所得を得られる・・(p18)
・僕の尊敬するロシアの作家ドフトエスキーは、
「貨幣は鋳造された自由である」
という名言を残している(p25)
・人間が生きていくには、ゼニがかかる。
世の中のすべての事柄の土台はゼニである。
といういたって冷淡な事実である(p29)
・みんな、騙されてはいけない。
職業には貴賤があるのである。
ラクして儲かる仕事、
威張りながら儲けられる仕事と、
しんどくて儲からない仕事、
威張られて儲からない仕事があるのである(p49)
・人間、遊んで暮らすのが
最高の幸福である(p53)
・三か月だけ町役場に勤めたことがあった。
あれはラクやったなぁ。・・・
公務員にはタイムカードがなかった(p86)
・五百万以下では、奥さんがフルタイムで働き、
六百万前後では、奥さんがパートタイムで働き、
八百万以上では、奥さんは専業主婦をしている(p158)
・自分を理解してくれる伴侶を見つけるのが
やっぱり最高の幸福やと僕は思う(p164)
角川春樹事務所
売り上げランキング: 148,723
【私の評価】★★★☆☆(75点)
■目次
序章 あっ、幸せが逃げていくがな!
第1章 幸せの素―ゼニこそ幸福の源泉である!
第2章 幸せの裏側―ゼニを貪る奴らを許すな!
第3章 幸せの発見―ゼニがなくとも幸福になれる!
第4章 幸せの結晶―愛はゼニを超えられるか
第5章 幸せの止揚―幸福とは闘い取るもの!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
読んでいただきありがとうございました!
コメントする