「絶対的な自信をつくる方法「OKライン」で、弱い自分のまま強くなる」森川 陽太郎
2014/09/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
最初の3球で今日の調子を決める
横峰さくら選手のメンタルコーチから自信をつくる方法を学びます。その方法は、弱い自分を受け入れたうえで、目標設定するというものです。
それまで横峰選手は、常に90%の自分を目指して練習していたという。つまり、試合の前の練習でも常に90%になるまで練習する。そのため、実際プレーして30%だと、90%の自分のイメージとがぶつかって自信を失ってしまっていたのです。
そこで、著者は横峰選手に、最初の練習3球だけで今日の状態を確認するというアドバイスをしました。つまり、練習での90点の自分を基準とするのではなく、最初の3球で今日の調子を決めてしまうのです。
そうすると、今日の調子は30%のときもあれば、60%のときもある。基準を下げてスタートすることで自信を失うパターンが減り、試合で勝てるようになったというのです。
ありのままの自分を受け入れるか、受け入れないか(p18)
自分にOKを出す
つまり、理想の自分に向けて「がんばった自分」にOKを出すのは大変なので、現実の自分を直視し、ちょっと低いけれども「自分のOKラインをクリアできた自分」にOKを出すべきなのです。例えばプレゼンであれば、緊張しないように努力するのではなく、緊張するけれど何とかプレゼンできることを目標とすればよいのです。
そして、そのOKラインを少しずつ上げていくことで目標を何度も達成することができるのです。まず受け入れるべきは「今の自分にはできないこともある」という事実であり、時間をかければ、「今できないこと」も「できること」になるのです。
自分が「ここまでできたらOK」と思える基準、それがOKラインです(p24)
他者と比較しないこと
他者と比較をしないことで、自分の実力を正視できるというアドバイスが適切でした。自分の成長を素直に見て、自分にOKを出しながら、成長していけばよいのです。
確かに、努力も大切ですが、心が折れない考え方も大切だと感じました。心技一体とはよく言ったものです。いかに自分の感情と折り合っていくのか、知らないと損をするのでしょう。森川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・なぜか毎日遅くまで残業している人・・・「ムダながんばり」をすることで、自分自身を満足させているのでしょう(p105)
・7日間、苦手なものに全力で取り組んでみよう(p204)
・本来、感情とは目に見えないものですが、感じたことをそのまま書き出すことで目に見えるようになる(p66)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
序章/「自信がない自分」の正体を知る
1章/OKラインで「弱い自分」のまま強くなる
2章/自分に合った「OKライン」を設定しよう
3章/苦手意識とコンプレックスを、OKラインで克服する
4章/OKラインで、本番に強い自分に変わる
5章/「ありのまま」の自分を受け入れる
著者経歴
森川陽太郎(もりかわ ようたろう)・・・OKラインメンタルトレーナー。1981年生まれ。元サッカー選手。スペインやイタリアでプレー。5度の手術と5年に渡るリハビリの末26歳で引退。その後、心理学やメンタルトレーニングを学び27歳で株式会社リコレクトを設立。「OKラインメンタルトレーニング」という独自のトレーニング方法で、トップアスリートや企業向けに「結果を出す」ためのメンタルサポートサービスを展開
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