「企画力」田坂 広志
2012/09/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
要約と感想レビュー
シンクタンクでの仕事の長い田坂さんの一冊。
シンクタンクとは現状を分析し、新しい企画や事業を立ち上げるのが仕事。しかし、ただ企画すればいいわけではなく、現実に実行され、成果を出すことが最終目標です。
・「何を行うか」よりも「なぜ行うか」を語れ(p56)
しかし、新しい企画を成功させるまでにはいくつかの壁があります。最初の壁は、採用の壁。まず、権限者から選択され、実行の決定を受けなくてはなりません。
二つ目の壁は計画する人と、実行する人の壁。企画された業務は、ときに骨抜きにされ、形だけ実行した証拠が最後に提出されるのです。
・現場の協力が得られず、ときに抵抗に遭うときの原因は、多くの場合、「勝手に立てた企画を、現場に押しつけてくる」という組織心理が生まれてしまうことです(p22)
企画は当然中身も大切だけれども、根回しも重要だし、仲間つくりも大事。結果として、人を動かし、成果を出せるかどうかなのでしょう。
バカになってその企画に頭を突っ込んでいく人が必要なのだと思います。田坂さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・読みやすい企画書は「自問自答」のスタイル(p84)
・「表の企画書」だけでなく、「裏の企画書」をつくる・・・「社内」を向いた企画書をつくる。(p126)
【私の評価】★★☆☆☆(68点)
著者経歴
田坂広志(たさか ひろし)・・・1951年生まれ。1974年東京大学工学部卒業。1981年東京大学大学院工学系研究科修了。工学博士。同年民間企業入社。1987年米国シンクタンク・バテル記念研究所客員研究員。1990年日本総合研究所の設立に参画。技術研究部長、事業企画部長、取締役・創発戦略センター所長を歴任。現在、日本総合研究所フェロー。2000年4月多摩大学教授に就任。現在、多摩大学・大学院教授。2000年6月シンクタンク・ソフィアバンクを設立。同代表に就任。2003年7月「社会起業家」としての働き方を支援する「社会起業家フォーラム」を設立。同代表に就任。現在、上記の活動に加え、情報、流通、金融、教育、バイオなど各分野の企業の社外取締役や顧問を務める。2001年10月個人サイト「未来からの風」を開設。毎週、メッセージ・メール「風の便り」を配信する
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