「日本人と中国人」陳 舜臣

|

日本人と中国人

【私の評価】★★☆☆☆(68点)


■1971年の書籍です。
 神戸生まれ、本籍台湾の小説家が語る
 中国人と日本人の特徴です。


 一般論として、
 日本はどんどん外のものを取りいれて
 進歩してきた。


 中国はなかなか外のものを取り入れない。
 それは確かなのでしょう。


身を取って名を捨てるか、
 名を取って実を捨てるか。・・・
 日本は前者で、中国人は後者である。(p212)


■一つ驚いたのは、
 中国では文学は政治活動である、
 という主張です


 日本では小説は、
 一つの娯楽のようなものになっています。
 特に推理小説や純文学はそうでしょう。


 しかし、中国では文化活動とは
 政治活動
であるというのです。


 したがって、反権力の作家は弾圧され、
 獄死、自殺、殺されるという、
 多くの血が流れた歴史が証明しているのです。


・文化と政治がひきはがせない以上、
 別種の文化を導入しようとするとき、・・
 血なまぐさい政治活動とならざるをえない。・・
 文化活動は遊戯ではない。(p201)


■言葉の問題については、
 微差がおそろしい、とは、
 言いえて妙だと思いました。


 大きな差であれば、すぐわかる。
 小さい差だからこそ、
 誤解が誤解を生み拡大してしまうのでしょう。


 陳さん、良い本を
 ありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国人イコール商才の民・・・
 インドさんの商売はきつい・・・
 自分の接した相手だけによって、
 その国民を判断してはいけません
。(p12)


・日本は明治開国まで、中国の『理念』を浴びるように受けた
 けれど、中国の『現実』には、ほとんど触れなかった・・・
 明治以後の日本人には、そのすさまじい現実が、
 ほとんど理念を汚染し尽した中国しか、
 眼に映らなくなったようだ。(p41)


・中国人の場合は、白扇が右を指しても、
 皆がそれに従うとはかぎらない・・・
 日本はもともと、気心の知れた連中ばかりが集まって、
 号令一下、自由自在にうごけた、
 幸福な生い立ちをもつ国なのだ(p86)


・ある字のニュアンスの微差のほうがおそろしい
 僅かであっても、それによる誤解が積み重なる危険がある。
 誤解を誤解とおもわないのだから、
 どこまでふくれあがるかわからない。(p119)


・戦闘集団は滅びやすい。・・・
 蒙古などは、元朝をたてても、百年も中国統治がつづかなかった。
 満州族の清が二百数十年と、かなり長く続いたのは、
 彼らが豚を飼っていたからだ。(p224)


日本人と中国人
日本人と中国人
posted with amazlet at 12.09.01
陳 舜臣
恒文社
売り上げランキング: 659520

【私の評価】★★☆☆☆(68点)



楽天ポイントを集めている方はこちら



読んでいただきありがとうございました!

この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
人気ブログランキングに投票する
人気ブログランキングへblogrankings.png


メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」
50,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。
もちろん登録は無料!!
        配信には『まぐまぐ』を使用しております。



この続きは無料メールマガジン 「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』:1ヶ月30冊を超える情報をe-Mailで」でお読みいただけます。

無料メルマガ購読

>月別(2002年7月~)