「ほんとうは「日韓併合」が韓国を救った!」松木 國俊
2012/08/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(95点)
要約と感想レビュー
日韓併合後の日本統治時代
集中的に日中韓関係の書籍を読んでいます。この本は、韓国好きの著者によって書かれた、日韓併合後の日本統治時代を再評価するものです。現在の韓国では、日本統治時代はひどい時代だったと教育されています。日本の統治期間中、日本は朝鮮で虐殺のかぎりを尽くし、何十万人の朝鮮人の命が日本によって奪われたとしているのです。果たして本当なのでしょうか。
確かに、当時は朝鮮人のプライドを傷つけるような日本人がいたかもしれません。日本人と朝鮮人で差別があったかもしれません。しかし、データを見てみると、日本統治時代に韓国の人口は1300万人から2500万人までほぼ倍増しました。平均寿命も25歳から45歳に伸びたのです。米の生産高も二倍以上になっています。小学校の就学率は10%から56%に増え、経済成長率は平均3.7%でした。
併合前の韓国では、政府高官の汚職・賄賂が横行し、1904年に韓国の「一進会」が、日本との一体化こそが国を救う道であると朝鮮民衆に説き、日本もそれを受ける形で併合したのです。日本と韓国は利害の一致により合併し、差別をなくそうと一体化を進め、支那事変、大東亜戦争を共に戦ったのです。日本は膨大な投資を韓国に続け、敗戦と同時にすべての資産を韓国に没収されたのです。
現在の韓国や中国では、日本人は鬼のように残酷で、好戦的な民族と教育されています。それも国家として教育している。テレビドラマでも日本人は恐ろしい人間として描かれる。中国共産党も、韓国も国家の意識統一を図るために、日本という国家すべてを敵視する教育を行うことがあっていいのでしょうか。これはユダヤ人を徹底的に敵視した、ナチスと同じではないかと私は恐ろしさを感じます。
李承晩は李王朝に対するクーデターによって政権を奪ったことになり、そのままでは「国家」としての正統性に疑問が生じてしまいます・・・大韓民国臨時政府軍が日本の植民地支配下で辛酸をなめていた韓国人を解放した」というストーリーを構成し、建国の大義名分としたのです(p34)
妥協した河野談話が慰安婦を認める
韓国人の多くは、今でも日本に行くとひどい差別を受けると信じており、初めて日本に来た韓国人は、日本人が予想に反して「あまりにも親切」なのに驚くという。著者の認識は、台湾と同じように韓国は日本と共に戦争を戦った戦友であるということです。戦後の政権の都合で反日教育が行われたのは残念ですが、韓国人に素直に歴史を見てもらいたいと思います。
現在、日韓の問題となっている慰安婦問題に関しては、当時は他の国々と同様に、日本でも朝鮮でも売春宿の存在そのものが合法でした。彼女たちを募集していたのは民間の斡旋業者(女衒(げせん))であり、女衒たちは日本国内や朝鮮半島で希望者を募集して大陸へ送ったのです。当時、悪徳業者が軍の名を騙って募集することがあり、当該県の知事が軍の威信失墜を心配して政府や軍へ警告を発しているのです。
こうした背景から日本側が妥協した形となった河野談話によって、日本は「何十万人という女性を"性奴隷"にした二十世紀最大の"野蛮国"」という烙印を世界中から押されてしまったのです。
本書への反論もあると思いますが、そうした書籍も探していきます。松木さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・朝鮮語廃止など毛頭考えてませんでした。朝鮮語を廃止するつもりなら、朝鮮総督府がハングルの教科書を発行して朝鮮標準語の普及に努めたり、朝鮮語辞典を編纂したりするわけがないでしょう(p76)
・三一運動・・・欧米宣教師に煽られた朝鮮人キリスト教徒たちが暴徒と化し、これに近代化で特権を喪失した両班や旧軍人などの不満分子が乗っかって広がった全国規模の破壊活動(p113)
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【私の評価】★★★★★(95点)
目次
第1章 日本人の常識では想像もつかない「反日感情」
第2章 韓国が糾弾する「七奪」を論破!
第3章 「従軍慰安婦」強制連行の虚構を暴く
第4章 日韓相互理解への道
著者経歴
松木國俊(まつき くにとし)・・・1950年、熊本県生まれ。1973年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。同年、豊田通商株式会社入社。1980年~1984年、豊田通商ソウル事務所駐在。秘書室次長、機械部次長を経て2000年、豊田通商退社。2001年、松木商事株式会社設立、代表取締役。日本会議東京本部調布支部副支部長、新しい歴史教科書をつくる会三多摩支部副支部長も務める
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