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「日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か」孔 健

2012/08/30公開 更新
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日本人と中国人、どっちが「馬鹿」か


【私の評価】★★☆☆☆(69点)


■1998年の一冊。


 今も当時も日本人と中国人には、
 はっきりとした考え方の違いが
 あるようです。


 これはいい悪いというよりも、
 文化なのでしょう。


・中国人は「十個のうち、九個も一等品ができた」と満足する。日本人は「十個のうち、一個も不良品ができてしまった」とくやしがる(p65)


■外見は似ていても、考え方は全く違う。
 同じ漢字を使っても意味が違う。


 ちょっと似ているがゆえに、
 その誤解は大きくなるようです。


・中国人はワイロを悪いことだと思っていない・・・世の中はコネクションで動く。コネクションを動かすには、潤滑油が必要だ(p59)


■中国人というものを学べる一冊でした。


 孔さん、良い本を
 ありがとうございました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・中国人は「事大主義」(弱小なものより強大なものを支持する)・・・「アメリカ帝国主義」「世界の憲兵」とののしっていたアメリカと、しっかり手を握ってしまった。(p65)


・中国人は、徳は積むものであって、利を求めて見返りを期待するものではないと考える。・・・中国人の金の貸し借りは、恩の返却を求めない。(p77)


・1988年、安微省の農村に、呉楊明という怪しげな教祖が現れた・・セックスや家出といった現象や世紀末観は、統一教会やオウム真理教を思わせる。・・・麻薬を製造し、化学兵器の研究もさせていたという(p110)


・中国では「共存共栄」という言葉は絶対に使ってはならない。これは、日本の軍国主義が大東亜共栄圏を合理化するために使った言葉なのである(p147)


・中国政府は、今後も核実験を続けるだろう。面子をつぶされた場合の報復策、または面子をつぶされないための予防策として核の準備を断固として推進する・・これが中国政府の本音ではなかろうか(p152)


・私の友人の中国人Tさんは、一月のある日、上司から呼ばれて、退職を宣告された。・・・その日から、Tさんは出社しなくなってしまった。まず、残っている休暇を最大限取る。(p203)


▼引用は下記の書籍からです。


【私の評価】★★☆☆☆(69点)



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