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「中国が永遠に日本を許さない66の理由―新・日中戦争はもう始まっている!」孔 健

2014/04/05公開 更新
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中国が永遠に日本を許さない66の理由―新・日中戦争はもう始まっている!


【私の評価】★★★☆☆(79点)


要約と感想レビュー

面子をつぶしたあなたが悪い

「中国が永遠に日本を許さない理由」とは、文化の違いです。日本人がふつうの人とすれば、中国人は暴力団です。厳しい社会で鍛えた相手を言いくるめる技術は、暴力団並みだからです。


たとえば、「面子をつぶされた暴力団は殴る、蹴るの暴力行為にでることがあるが、面子をつぶしたあなたが悪い」という論理なのです。


例えば、小泉総理大臣は中国の靖国参拝批判に一見応えるような姿勢を見せたのに、突然、参拝を強行した。これが中国人の面子をつぶしたというのです。


面子をつぶされた中国人は殴る、蹴るの暴力行為に出ることもあるが、これは相手の面子をつぶした日本人が悪いのである(p28)

悪いのは相手です

また、基本的には自分は悪くない。悪いのは相手です。相手の小さなミスを突いていくのが基本なのです。たとえば、無理な要求をして、相手が応じなければ、相手のかたくなな姿勢を批判していく。無理な要求を棚に上げる暴力団並みの技術に、日本人はついていけないでしょう。


また、突然手のひらを返すように、恩を仇で返すことがあるという。これは日本人でも中国人でも同じだという。結局、中国人は日本人ほど義理を重要視せず、人を裏切るのも平気なのです。


たしかに中国でだまされる日本人は多く、質の悪い中国人はいるのも事実だ。ただ、だますほうはもちろん悪いが、だまされる日本人にも責任はある。一般に日本人はだまされやすい。なぜかといえば、先に欲を出してしまうからだ(p113)

考え方がまったく違う

また、「賄賂がなければ豊かになれない」という中国の諺があるように、中国では賄賂はコミッションのようなものだという。賄賂がなければ、中国では誰も動かないのです。中国で商売をする場合は賄賂が不可欠なのです。


この本を読んで、やはり日本人と中国人は合わないと確信しました。考え方がまったく違うのです。もちろん、日本にも中国にも良い人、悪い人がいます。しかし、その比率が違いすぎるのです。


ただ、世界レベルで見れば、中国人が異質ということではないでしょう。普通なのです。日本人は、日本という島国で精神的進化しすぎたお人よし。日本という素晴らしい文化を持った国が、消滅しないよう期待します。孔さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・中国が日本に比べて外交手腕に優れているのは確かだが、中国の靖国参拝批判をそのようにとるのはお門違いである。したたかと言うが、交渉事で自分に有利に運ぼうとしない人間がいるだろうか。(p25)


・いじめられても文句を言わなかった中国人が、ノーと言えるようになった。経済力がつくにつれ、日本を糾弾し始めたのだ。だから対等の立場を要求し始めた中国人に驚き、怒っているのではないか(p36)


・日本人は中国に戦争を仕掛けた過去や、中国全土を踏みにじった経験を失念しているが、中国人の記憶からは決して消え去っていないからだ(p80)


・中国には「財大気粗」という言葉がある。「財産ができると人間の気は大きくなる」という意味である。これまで多大な経済援助をしてくれた日本には感謝するが、経済発展を遂げたいまの中国には、援助と引き替えに日本の姿勢を容認するつもりはない(p83)


・「君子報仇」という言葉も最近、よくささやかれるようになった。これは、「必ず仇は討つ」という意味であり、そこに「十年不晩」という言葉がつく。「復讐する気なら10年あれば間に合う」。つまり、今後10年間かけて、日本に復讐するという気持ちが強くなっているのだ(p84)


・日本人は、びっくりするほどつき合い下手だ・・・中国人は、生まれながらのつき合い上手である。つねに異民族と交流してきた歴史があり、また広大な国土の中で、北と南では「これは同じ民族か?」と思うくらいに違う。(p136)


・中国では自分の家へ食事に招くのが友人の証しになる。「居酒屋での接待」という形が、中国人には理解できない。「自宅にも招かないなんて、よそよそしいな」と考えてしまう(p151)


・とにかく日本人は人がいい。・・・"善良な"日本人は、百戦錬磨の中国人から見ると、まるで子供である(p191)


▼引用は下記の書籍からです。
中国が永遠に日本を許さない66の理由―新・日中戦争はもう始まっている!
孔 健
日本文芸社
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【私の評価】★★★☆☆(79点)


目次

第1章 あいまいな態度で面子に鈍感な日本人を中国人は決して理解できない
第2章 「紅衛兵の改革」が見えない日本人を中国人は決して理解できない
第3章 本音と建て前の意味を知らない日本人を中国人は理解できない
第4章 日本人の人づき合いのやり方を中国人は決して理解できない
第5章 ビジネスの固定観念から脱皮できない日本人を理解できない
第6章 日本人が永遠に中国人を理解できない理由



著者経歴

孔 健(こう けん)・・・1958年、中国・青島市に生まれる。中国画報社駐日総代表、チャイニーズドラゴン新聞社編集主幹。本名、孔祥林。孔子第75代直系子孫。山東大学を卒業後、上智大学大学院新聞学博士課程を修了。日中スポーツ文化交流協会副理事長、アジア経済開発センター理事長として活躍するかたわら、中国と日本を往来して、日中文化経済交流に尽力。


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