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「仕事の思想―なぜ我々は働くのか」田坂 広志

2005/11/25公開 更新
本のソムリエ
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仕事の思想―なぜ我々は働くのか (PHP文庫)

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


●最近、能力主義、成果主義ということばを
 よく聞きますが、
 サラリーマンの処遇も厳しくなり、
 そうした中で、
 いかに仕事をしていくのか、
 悩まれている方も多いと思います。


 そうしたなかで、
 自分を光らせていくためには「夢」を持つ
 ということが、一つの答えではないでしょうか。


 ・夢を語り、目標を定めることが、
  人間が成長していくための
  最も大切な方法であり、
  最高の方法なのです。(p72)


●人は「夢」を持っていても、
 「できるはずがない」と考えがちです。


 しかし、その実現が難しいとしても、
 夢を追い続けていれば、
 自分はできなくとも、
 部下が実現してくれることもあるものです。


 ・たとえ自分が、その夢を実現できなくとも、
  いつか誰かが、その夢を実現する。(p256)


●また、サラリーマンなら
 不本意な職場に異動となり、
 悩むこともあるでしょう。


 そんなときに、どのような考え方で仕事をするかで、
 その人のサラリーマン人生は
 大きく変わってくるように思います。


 ・(不本意な職場で働く同僚に対して)
  我々は、タンポポだ。
  どこかに飛ばされたら、そこでまた、
  大きな花を咲かせればよい。
  自分は、そう思う。(p225)


●このように、サラリーマンにとって
 前向きな考え方を示してくれる一冊ですので、
 悩まれている人にお勧めします。


 評価としては、引き込まれる度合いがやや弱かったので
 ★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・マネジャーの「地位」を得るということは、
  「部下の人生」に責任を持つということなのです。(p180)


 ・「・・・なぜ君は、あの学校を選んだのかい」
  「確かにあの学校は、非行や校内暴力が
  問題になっている学校だよ・・・
  だけど、そうした学校にこそ、
  本当の教育が必要なのではないだろうか(p24)


仕事の思想―なぜ我々は働くのか
田坂 広志
PHP研究所 (2003/09)
売り上げランキング: 1,954
おすすめ度の平均: 4.5
5 仕事に疲れたら読んでみよう
4 働くことについて考えさせられました
5 真摯で熱い

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


●著者経歴・・・田坂 広志

 1951年生まれ。大学院卒業後、米国シンクタンク・バテル記念研究所
 客員研究員。90年、日本総合研究所の設立に参画。同社取締役・創発戦略
 センター所長等を歴任。現在、日本総合研究所フェロー。多摩大学教授。
 シンクタンク・ソフィアバンク代表。


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