「場を支配する「悪の論理」技法」とつげき東北

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場を支配する「悪の論理」技法

【私の評価】★★☆☆☆(66点)


■確かに世の中には、
 自分の論理を超えて頭がおかしいの?
 という人がいます。


 そういう人は頭がおかしいので
 議論で論破しても納得してもらえず
 あまり意味がないのでは、
 と思うのですが、
 この本では論破しようとします。


・相手は「性的暴行をした加害者は悪いから、
 その被害者の少女に殺されて当然」と主張した。
 こんなものは現代日本では
 まったくデタラメな発想だ(p33)


■また、常識やマナーや道徳で
 制約をかけてくる人もいます。


 これは外国人問題と同じで
 それまで既得権を持っていた人が
 それを変更されるのは嫌でしょう。


 一種の主導権争いであり、
 どちらが正しいのかというよりも
 勝か負けるかということなのでしょう。


・道徳家は常に「被害者意識」を持つものと思われる・・
 「押しつけ」だとか「迷惑だ」だとかの発想に、
 その兆候は顕著に表れる。
 「価値観を押しつけるな」という主張もまた
 典型的な「押しつけ」であるし、
 ある人にとっては「迷惑をかけるな」という
 主張ほど迷惑なものはない(p149)


■読書をいっぱいして
 インプットばかりしていると
 頭が知識だらけになってしまうという。


 そういう人も確かにいるんだなぁ~ 
 と面白く読みました。


 とつげき東北さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「ウチの会社の待遇が嫌なら、辞めればいい!」・・
 問題をすりかえること・・・
 「日本の政治に不満があるなら、日本から出て行け!」
 等も同様(p88)


・現代の日本人は真面目で平均的な教育を受けており、
 さらに協調性もあいまって、
 「ルールを守ろう」と考える人は多い。
 しかし「自分たちにとって有利なルールを
 つくって押しつけよう」と思いつく人は
 少ないように思う(p167)


・将来きっと役に立つ、といった
 「意味」があるからこそ、「合理的に」
 考えればその種の行為が選択される・・
 では、いつになったらその「未来」が
 やってくるのだろうか・・多くの人々は・・
 欲動をほとんど無意識に封印し、
 そうであるがゆえに人生を「楽しむ」術を
 まだ知り尽くしていないのである(p178)


・他者が「調子に乗っている」とムカムカし、
 知り合いの成功さえ素直に喜べず、
 権力ある人々を引きずりおろそうと
 必死にあがく。
 なんと不健康なことだろう(p183)


・目の前にボタンが置かれている。
 ボタンを一度押すごとに、
 あなた及びあなたとある程度関係のある人物を
 除いたランダムな日本人が1人
 、刺し殺されてしまう。ただし、
 あなたはその都度、1万円もらえる。
 この行為が誰かに「バレて」
 警察に捕まってしまったりすることは
 ありえないとする。あなたはどうするか(p195)


・「あきらめたらそこで終わり」
 相手を論理と無関係に自分に都合よく
 コントロールすることを目的としつつ、
 使用者本人までもが
 それに無自覚であり続けられるという、
 名言の本質的要素を持つ語(p213)


・「無知の知」
 相手より物事を知らないことを
 自慢するための語(p247)


・「やらずに後悔するよりはやって後悔するほうがいい」
 何度やって失敗してきた経験をあっさりと忘れ、
 この名言を垂れ流しながら目を輝かせる連中の
 猪突猛進ぶり、前後不覚ぶりには
 絶句するばかりだ(p248)


・「若いうちに苦労せよ」・・
 自分が経験した苦労を他人にも
 させようとするタイプ・・
 彼らのような人物によって
 苦労させられる(p250)


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■目次

まえがき 物事を正しく考えるための処方箋
I なぜ、あなたの主張は通じないのか?
 ダメな議論
 ダメな議論リターンズ
 知性が足りない人たちの「悪の名言」を分析する
II 悪の論法の見破り方と使い方
 代表的な詭弁術を分析する
 詭弁の矛盾を突く方法・利用する方法
III パワーゲームと論理、そして非論理
 「権力」という論理と詭弁の彼岸
 「道徳」という非論理の典型と排他性
 本物の「自由」を手に入れるための思考実験
付 録 悪の名言辞典



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