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「記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術」池田 義博

2018/11/05公開 更新
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「記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術」池田 義博


【私の評価】★★★★★(90点)


要約と感想レビュー

記憶術の基本

学習塾を経営する一方で、5回記憶力日本一になった著者のメモ術です。記憶術の基本は記憶の保管場所をつくり、そこに記憶するものを貼り付けること。その記憶の保管場所作りのために、著者は手書きのメモを作って繰り返し記憶したのです。メモとは手を動かして文字化することで、頭の中に同じような地図を作る作業なのです。


また、トランプの順番や円周率のようなランダムに並んだ数字を記憶する場合には、カードや数字に人物や物のイメージを割り当てておくと覚えやすいという。数字を数字として覚えるのではなく、関連付けしやすい別のものに変換しておくのです。


テレビやベッドや冷蔵庫といった家のなかにあるアイテムで、頭のなかの記憶の保管場所として利用します・・たくさんのものをそれらに張りつけて覚えることができるのです・・・それらを覚えるために使ったのが手書きのノートでした(p5)

メモの活用

著者の特徴は、思考ツールとしてメモを最大限活用していることです。例えばアイデアと行動のためのメモは、ページを3列に区切ります。左は記録。中央は疑問や気づき。右はその後の行動の結果を書きます。


また、目標達成のためであれば、行動した時間を記録(メモ)します。記録するだけで、その行動を続けたくなるのです。もし、やる気が出なくてもとりあえず"4分間"だけやってみるのが著者の流儀です。目標は紙に書くと叶うというのは、このことなのでしょう。


さらに、その日に起きたことをメモで振り返り、成功体験として記録します。仮に失敗しても、それではうまくいかないと分かったので成功と変換することで、プラスのイメージを維持するようにしているのです。


思考停止を防ぐ3列法・・・ページを3列に区切っておくだけです・・ノートをとりながら、そのときにタイムリーに浮かんだ疑問や気づき、アイデアなどを書き込むのです。そして右はしの列には、あとから2列めに書き込んだ内容に対する行動の結果を書くようにするのです(p58)

忘れない読書法

さらに驚いたのは、読書法が私と同じことです。読んだ本の重要だと思える箇所のページに付箋をつけて、付箋のところを1ページ大のメモに書き込みながら、短い「感想」も書いておくのです。書き込むのは面倒ですが、だからこそ記憶に残るのです。


付箋の部分をメモして、感想をちょっと書く。このメルマガと同じなのです。やはりメモに書くことが復習となり、本当に思考するということであり、私たちは本当の思考が必要なのでしょう。池田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・例えば会議中に書いたメモであればその会議に出席していた人たちの座席の配置を書いておくのです・・その座席表を見ることによって、その人の発言やその人から受けた印象を思い出すことでその場の臨場感が甦ります(p30)


・記憶の最強学習法はカードメモ・・記憶を呼び出して本当に頭に入っているか確認する(p46)


・顔と名前を覚えるメモ術・・・1相手の顔から受ける印象を心のなかで言語化する・・2名前からその人の背景を勝手にイメージ化する・・石橋・フチなしメガネ・石橋叩く(p54)


「記憶力日本一を5度獲った私の奇跡のメモ術」池田 義博


【私の評価】★★★★★(90点)


目次

第1章 忘れないメモ術
第2章 タスクの効率を上げるメモ術
第3章 アイデア創出のためのメモ術
第4章 やりぬく力をつけるメモ術
第5章 脳を鍛える「書く」トレーニング



著者経歴

池田義博(いけだ よしひろ)・・・グランドマスタージャパン代表。大学卒業後、大手通信機器メーカーにエンジニアとして入社。その後、学習塾を経営。塾の教材のアイデアを探していたときに出合った記憶術に惹かれ学び始める。このとき、記憶力を競う記憶力日本選手権大会の存在を知り出場を決意。独学での練習の末、初出場した2013年2月の大会で優勝し記憶力日本一となる。その後、14年、15年と3連覇。17年、18年も優勝し、出場した5回すべて記憶力日本一に。また、13年12月、ロンドンで開催された世界記憶力選手権において、日本人初の「記憶力のグランドマスター」の称号を獲得する。


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