「名将に学ぶ人間学―この「人間力」を盗んでみよ!」童門 冬二

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名将に学ぶ人間学―この「人間力」を盗んでみよ! (知的生きかた文庫)

【私の評価】★★★★☆(87点)


■歴史は面白いといいますが、
 学校の歴史の授業は、
 面白くない。


 では、どうやって歴史面白さを 
 教えてもらうかといえば、
 本を読むしかありません。


 そういう点で、この本は、
 歴史に組織内の人間関係を
 学ぶことができて面白い。


気疲れする部下は切ってしまえ(p19)


■組織とは、人の集まりです。


 人が集まれば、派閥ができます。


 派閥があると、そこに人間関係が生まれ、
 組織内の力に影響するのです。


 組織の中でいかに泳ぎ、出世するのか
 ということは、昔も現代も
 あまり変わらないようです。


・光秀は自分の能力に自信があるから、織田家内にある
 人閥のボスにおせじも使わないし、あいさつもしない・・
 秀吉のほうは反対だ。かれは、信長のところはもちろん、
 家中の閥という閥にはすべて顔を出す(p10)


■面白かったのは、
 商人の倒産原因として、
 「大名にお金を貸して踏み倒された」というものが、
 かなり多いということ。


 長州、薩摩がかなり踏み倒し、
 商人を倒産させたようですから、
 今の日本政府も踏み倒しとなれば、
 日本の生保・銀行はまずいかもしれませんね。


・江戸時代、日本の大名のほとんどが財政難におちいった・・
 "藩政改革"と称して、それぞれ財政再建計画を立てて実行したが、
 その柱はなんといっても、「商人から借りた巨額の金を、
 いかに踏み倒す
か」ということである。
 薩摩藩で立てた計画の中の、「三百年の年賦で返す」とか、
 長州藩の「いままでの借金は棚上げにする」とか(p233)


■江戸時代でも明治時代でも現代でも、
 日本人は日本人なのだと
 感じました。


 同じ日本人が日本の歴史を
 作っているわけです。


 環境の差を割り引いても
 ある程度は、歴史は繰り返すのでしょう。


 童門さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「まず、トップに存在を知られること」は
 上昇に欠くことのできない条件である(p51)


・「上に立つ者には、それなりの資格がいる。
  その資格のない者は人の上に立ってはいけないし、
  また、資格のあった者が怠けて資格を失ったときは、
  いさぎよくその座から去れ。・・・」
 孟子の"禅譲と放伐"の思想である。(p104)


・「余人をもって代えがたい人間」などこの世にいない・・・
 けっこう、のこった人間がうまくやっていく。
 場合によっては、その人間がいなくなったほうが、
 かえってうまくいっていることもある(p129)


・頭の鋭い人間は、その頭の鋭さ、切れ味のよさを
 見せてくれたほうが、その人らしい
し、また安心できる・・・
 頭のいい人間は、むしろ、いつも頭のよさを示すことによって、
 自分の存在を確立すべきだ(p204)


・昔、日本に軍隊があったころは、
 「隊長さんはお父さん、副隊長はお母さん、
  班長さんはお兄さん」といわれた(p222)


【私の評価】★★★★☆(87点)



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