「人生で必要なことはすべて落語で学んだ」童門 冬二
2015/05/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
■東北弁で語る東方落語を聞いていて、
落語の世界はすごいな~と
思って手にした一冊。
著者はの講演会での語り口は
落語だそうです。
なぜなら、
人を引き付ける話と話術が
落語の中に凝縮しているからです。
・「ケガはしなかった?」ときいたのは、「厩(うまや)火事」で、主人公のぐうたら亭主が女髪結(かみゆい)の女房にきく台詞です・・・心配してくれたのかい?」「あったりめえよう。おめえにケガされたんじゃ、明日っから遊んで食えねえや」(p6)
■著者は、落語の中に
不条理な世の中を生きていく知恵が
あるといいます。
貧しいときはどうするのか。
嫌な奴とのつきあい方。
上司や部下と折り合えないときは。
やはり最後は、
サゲ(落ち)がある。
どこか心を軽くしてくれるのは、
ユーモアというかウィットなのでしょう。
・どんな悲しい経験、苦労の経験があっても、「よかった、よかった、よかった」と前向きどころか百八十度逆転させた受け止め方をする積極的な生き方につながります(p28)
■落語で講演会というのが、
良いと思いました。
落語のDVDがあったと思ったので、
探してみます。
童門さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「劣等感というのは、結局は見栄から来ることが多い。見栄さえ捨ててしまえば、人間はどんな窮地に落ちても立ち直ることができる。むしろ、その時のほうが力が湧く」(p82)
・前田利家・・は一時期主人の織田信長の機嫌を損じてクビになりました。その時利家は、「挫折した時に、はじめて人間の心がわかる」と前置きして・・(p49)
・勝海舟は、「行蔵は我に在す、毀誉は他人のもの、我与らず候」と独白しました。「行いはおれのもの、それを褒めたりけなしたりするのは
他人がすることで、おれの知ったこっちゃねえ」という態度です(p28)
・今は新幹線に乗っても飛行機に乗っても・・多くのビジネスマンがパソコンのキーを叩きはじめます・・こういう忙しい連中を、「本当の間抜けだ」と思います(p74)
・上司や部下に対してつぎのような区分をしていました。
A 言わなくてもわかる相手
B 言えばすぐわかる相手
C いくら言ってもわからない相手(p108)
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
著者経歴
童門 冬二(どうもん ふゆじ)・・・1927年生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室課長、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。1979年作家となる。
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目次
風流に生きたい
底抜けに明るい生き方
貧しいけれど豊かに暮らす
ケチと倹約のちがいは?挫折したって歩いていける
プロとしての心構え
夢をかなえる法
老後なんて心配するな
忙しすぎてキツい時
コンプレックスをプラスに変える
著者経歴
童門 冬二(どうもん ふゆじ)・・・1927年生まれ。東京都立大学事務長、東京都広報室課長、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任。1979年作家となる。
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