「日本人の9割に英語はいらない」成毛眞
2011/09/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
■外資マイクロソフト元社長の
成毛(なるけ)さんによる
英語についての一家言です。
ほとんどの日本人は、
英語を使う必要が出てきたら
勉強すればいい、
ということ。
たぶん95%の日本人は、
仕事で英語を使うことは
ないのです。
・語学に関しては"泥縄"でいいのではないかと思う。泥縄とは、泥棒を捕まえてから縄をなう、つまりことが起こってから慌てて対策を立てるという意味である(p41)
■仕事で英語を使う環境にいれば、
自然と英語はできるようになる。
それが成毛さんの実感です。
だいたい、マイクロソフトでも
英語ができない人が多いとのこと。
・私がいたマイクロソフトでも、部長クラスまではみな英語が下手だった・・・英語は下手でも、仕事ができればいい。実にシンプルかつ合理的な考えである。(p82)
■確かに、へたに英語ができたりすると、
英語屋としてこき使われ、
仕事の本流からはずれてしまう人が
多いのも事実。
英語は英語屋にまかせて、
仕事の本質を勉強したほうが
出世には良いのかもしれません。
最後に成毛さんお奨めの英語本の
説明がありましたので買ってみます。
成毛さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・英語ができても、バカはやっぱりバカである(p78)
・泣きたくなるほど社内で英語を聞いていて、10年経っても話せないということなどありえない。わざわざ勉強しなくても、自然と身につくのである(p76)
・語学の勉強とは膨大な量の暗記をしなければならないのだから、強固な目的意識に支えられた熱意によってしか習得できない・・・今でも受験のための英語の勉強で国民全員が900時間も人生をムダにしている(p142)
・英語を勉強する暇があるなら、今世界で何が起きているのか、日本以外の国はどのような問題を抱えているのかについて情報を仕入れたほうが役に立つ。(p165)
・日本の翻訳家のレベルはおしなべて高い・・・日本語を読み慣れた日本人がわざわざ洋書を読む必要はないだろう。(p128)
・英語を日常的に使っていれば上達は早いが、日本では使う場所がないので話せるようにはならない。(p38)
・英語は単なるビジネスツールのひとつに過ぎない。形ではなく、中身が肝心である。・・・語学力で仕事の成立が決まるほど、国際的なビジネスの場は甘くはない。(p212)
・日本人は欲を隠すのを美徳と考えているが、欧米人は欲望をむき出しにし、まだ他国の資源を支配しようと虎視眈々と狙っている。(p5)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★☆(84点)
著者経歴
成毛 眞(なるけ まこと)・・・1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。1986年マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、書評サイトHONZ代表も務める。
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