「「また、必ず会おう」と誰もが言った」喜多川 泰
2011/09/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
あらすじと感想
今を楽しむこと
中高生向けの成功哲学ドラマです。著者の喜多川 泰さんがこの一冊に、人生で大切なことをたくさん詰め込みました。
ストーリーは、熊本から東京ディズニーランドにやってきた高校生が、飛行機に乗り遅れてしまいます。お金がない。どうしよう。高校生に声をかけたのは、売店のおばさんです。ここから高校生の熊本までの旅がはじまります。
おばさんは、「今を楽しむ」ことを高校生に教えるのです。今、不安かもしれないが、今の状況は不安に思っても何も変わらない。それならば、前向きに考えようということです。
これからのことを不安に思っても、今日あんたが熊本に帰れないという事実は変わらないのよ。だから今を楽しむの。わかる?(p35)
自分が何をするかによって決まる
主人公は、おばさんの家に居候することになり、食事の後片づけ、風呂掃除、朝のゴミ出し、家の掃除までやらされます。おばさんと話していると、離婚した息子がいるという。
おばさんは息子に諭すかように、掃除や片付けを感謝しつつ、家でも職場でもまわりの人が自分に何をしてくれるかによってじゃなくて、自分がまわりの人のために何をするかによって居心地が決まることを教えてくれたのです。主人公は旅の出会いのなかで、自分のものさしを持つこと、感謝すること、命の有限性を知るのです。
人が何と言おうと、自分がやりたいことは何かを真剣に考えろ。他の誰でもない、おまえの人生やろ。(p136)
幸せに生きるための副読本
人生で大切なことを旅の体験から学んでいきます。小説というよりは、人生を幸せに生きるための副読本のように感じました。こうした喜多川さんの本は、青少年読書感想文の課題図書や、授業の副読本にして、より多くの若い人に読んでもらいたいものです。
学校では本当に人生で大切なことは教えてくれません。先生だって、社会人経験がないので、教えるくらいレベルの高い人はごく少数なので、こうした本が副読本として貴重なのです。喜多川さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・誰かがやれと言うたからやる。やるなと言うたからやらん。そういう生き方をして、おまえは、自分の人生の責任をちゃんと自分でとる自信はあんのか?(p126)
・使命とは限りある命を、永遠に続く何かに変えたいと願う行為じゃと私は思う。(p192)
・結局、どこにいようと自分が頑張ったぶんしか、人は幸せになることができないんだと思う(p178)
▼引用は下記の書籍からです。
サンマーク出版
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【私の評価】★★★★★(91点)
著者経歴
喜多川 泰(きたがわ やすし)・・・1970年生まれ。東京学芸大学卒業後、塾を経営。高校生を中心に英語を教える一方、授業に自己啓発を取り入れるべく研究を続け、執筆活動を開始。
読んでいただきありがとうございました!
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