【書評】「自分を高め会社を動かす99の鉄則」新 将命
2011/05/10公開 更新

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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
新(あたらし)さんは、コカ・コーラ社やジョンソン・エンド・ジョンソンで経営者として生きてきた方です。
アメリカの経営者というのは、こう考えるんだということがわかる一冊だと思います。感情より理論、情緒より結果を求めるということです。
・いい会社と悪い会社の差の一つは、・・・「誰が」いったかではなく、「何を」いったかが重要であるという雰囲気である。(p164)
具体的な著者の体験が少ないような気がしましたが、ノウハウを体系化しているのが欧米系の考え方だなと感じました。
たとえば、役員になると"コヒコクの危険"がある。(コ)交際費、(ヒ)秘書、(コ)個室、(ク)車で、努力をしなくなるということです。
リーダーシップはKKMHSで=人の意見を聞(K)く、決(K)める 、任(M)せる 、誉(H)める 、功績を部下の(S)せいにする 。
成功法則は、成功(S)=情熱(Passion)×時間(Time)×方法(Direction)。
良い会社の条件は三つのP、という感じです。
・最も重要な言葉・・・1 word "We"(われわれ)最も重要でない言葉1 word "I"(わたし)コカ・コーラ者の元社長ウッドラフ氏(p89)
あまりの豊富な内容にまとめにくいのですが、私の上司と同じことを言っているな~と思いました。この本がネタ帳なのでしょうか。
新さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・一日一冊の"買書家"を自認するわたしの場合、これらのこま切れ時間は、たいてい読書に当てる(p135)
・たとえば<コスト低減>は「何月何日までにコストを何パーセント下げる。そのためにはいつ、誰が、どのように、何をする」というように考えてこそ初めて、実行を前提としての目標になる(p205)
・たとえば、15年という社歴のある社員の給与が全員同じだったとしたら?これは誰が見ても<平等>であるけれども、決して<公正>ではない・・・機会は平等に、評価と処遇は公正に-というのが私の考え方である(p187)
・<定義>海外援助とは「金持の国の貧乏人の金を、貧乏な国の金持に与えること」(p87)
・スタッフ部門の人で、時々ラインに対する命令権がないことを理由に、隔靴掻痒(欲求不満)的な弁を漏らす人がいるが、スタッフとは、直接の指示・命令権がないにもかかわらずラインに影響を与える必要があるのである(p251)
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【私の評価】★★★★☆(84点)
著者経歴
新 将命(あたらし まさみ)・・・1936年生まれ。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどで社長、副社長職を歴任。
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