「伝説の外資トップが公開する 世界標準のNEMAWASHIの技術」新 将命
2014/11/13公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
シェル石油、日本コカコーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなど外資系の経営者として活躍した著者が教える根回しの技術です。
アメリカでも日本でも根回しが必要なのは同じ。ただ、アメリカのほうが、実利が優先して、メンツの比重は小さいようです。
・日本人は情を論理の薄皮が覆い、欧米人は情の薄皮の中心に論理がある(p93)
いずれにしろ根回しは、相手を驚かさないこと。そして、賛成しないまでも、反対しないでもらうこと。
根回しとは、関係者の利益と感情を理解し、最善の選択をするための手法なのです。
・NEMAWASHIは、全員が「自分が一番重要視されているのでは」と思い込むくらいていねいにやること。これも鉄則です(p128)
組織は人間から構成されている以上、根回しがなくなることはないのです。最終的に良い結論が出るように、根回しはしっかりやりましょう!
新(あらたし)さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「ネマワシ」・・・英語では、事前の準備や下調べのことをホームワーク(Homework)といいます(p2)
・いきなり結論はNG。まず問題意識の共有から(p176)
・営業所長には、現場に何か問題があったとき、すぐに本社に「助けてくれ」と支援を求めるタイプと、何を言ってこずに自力で解決しようとするタイプがいます。結論から言うと、本社を動かすのがうまいのは前者のタイプです(p42)
・「ご相談があります」「教えていただきたいことがあります」というのは、相手のことを重要視しているメッセージです(p57)
・とにかく主語に「I」(私)をつかわずに、「We」(われわれ)に置き換えることです(p106)
・何と言って出向けばよいのか・・・お伝えしたいことがあります。電話やメールでは失礼ですし、誤解があってはいけないので、20分だけお時間をいただきたい。指定していただければその時間におうかがいします(p56)
・コミュニケーションの秘訣は、いかに相手に多くを話させるかにあります(p159)
・私の場合、部下が上司の言葉に従わないのは二度までと決めていました。部下は、二度異論を述べても通らなかったときは、そこで上司の決定に従う(p47)
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【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
はじめに NEMAWASHI10ヵ条
第1章 NEMAWASHIは人間関係能力の重要スキル!
第2章 ここが違ってここが同じ! 日本的根回しと世界のNEMAWASHI
第3章 世界標準の鉄則! NEMAWASHIはキーパーソンを落とせ
第4章 外資系エリートが駆使するNEMAWASHIスキル20
第5章 世界標準の切り札! 世界どこでも最後にものを言うのはやっぱり「人間力」
著者経歴
新 将命(あたらし まさみ)・・・1936年生まれ。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどで社長、副社長職を歴任。2003年より住友商事など数社の社外取締役を務める。
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