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「伝説の外資トップが説く リーダーの教科書 」新 将命

2010/02/22公開 更新
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伝説の外資トップが説く リーダーの教科書


【私の評価】★★★★★(94点)


要約と感想レビュー

 外資系企業で社長を歴任した新 将命さんの一冊です。長く経営者向けの講演会、出版をされていますので、その集大成的一冊なのでしょう。


 新 将命さんは44歳で社長になりましたが、初めからすべてができたわけではありません。自分で社長となるための条件を考え、足りないところを明確化し、それを克服する方法を具体的な行動に落とし込んで、一つひとつ自分を成長させてきたのです。フランクリンの13の徳を思い出してしまいました。


・社長になるためには、どういう条件が必要なのか、先輩の意見も聞きながら紙に書き出したのだ。大局観、判断力、決断力、行動力、国際性、体力・・(p48)


 私が一番感じたのは、できる人というのは、仕事の中に自分が存在することによる、付加価値を考えているということです。自分が存在することで、給料を超えた価値を生み出さなければ、自分のいる価値はないということなのでしょう。


・組織の中で高い評価を得るのは、「付加価値」を意識した人である。(p28)


 いちいち納得できる内容で、レベルの高い一冊でした。組織の中で上を目指す方には必読の一冊だと思います。新さん、よい本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・トヨタ自動車の内部の言葉に「トヨタを辞めても1000万円」というものがあるという。これは、外に出ても1000万円の年収がもらえるレベルまで自分の商品価値を高めようということだ(p227)


・逆境のときにこそ、会社は伸びたのである。そしてそのときに伸びたのは、誰にでも簡単にできることをやった会社ではない。簡単に人ができないことを愚直なまでにやった会社が成功したのである(p4)


・何かをやってみろ、と言われたとき、あなたは「とりあえず、イエス」と言えるだろうか。(p20)


・優れた経営者たちは、一人の例外もなく、みんな短期と長期の目標を追いかけつづけている。そしてそれを具体的な行動に落とし込み、日々を過ごしている。(p34)


・会社を大きく変える「革新」など、言葉の響きはよいが、そうやすやすとできるものではない。そこで優れた会社は日々の「改善」に取り組む。(p40)


・大馬鹿とは、人を小馬鹿にする人である(p45)


・現実には、ときには残業が必要なときもある。・・・問題なのは慢性的にダラダラ残業している会社だ。何かが狂っている。(p96)


伝説の外資トップが説く リーダーの教科書
新 将命
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【私の評価】★★★★★(94点)



著者経歴

 新 将命(あたらし まさみ)・・・1936年生まれ。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどで社長、副社長職を歴任。


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