「決断の作法」新 将命
2010/11/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
外資系企業の経営者として長年、成果を出してきた著者の伝える経営者の覚悟すべき事項をまとめた一冊です。
やはり、重要なのは、経営者が自ら考え判断し、責任を取る ということのようです。
・経営上の決断は、多数決による民主主義であっては断じてならない。・・・大切な決断とは、経営者がひとりで決めるべき問題であって、全ての結果責任(アカイウンタビリティ)はトップである社長だけが持つべきものなのだ。(p36)
現状把握、しがらみを斬る、理念が大切など、基本的な考え方になってしまいますが、最終的には経営者の決断となるのです。
松下幸之助は、「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」と言いましたが、経営のコツは、経営者自らが自分なりのスタイルを確立する必要があるのでしょう。
・「われわれは小さいままであることによって大きくなった」(We have grown big by staying small)という言葉がジョンソン・エンド・ジョンソン社にはある。例えばベビー用品を扱っている部門が業績を上げ続け、規模が大きくなってくると、その事業部を切り離して独立させてしまうのだ。いわゆる「分社化」である。(p32)
こうした本で学びながら、基本は押さえつつ、自分なりの仕事のスタイルを見つけたいと思いました。良い経営者となるには、まだまだ道は険しそうです。
新さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・会社というものは放っておくと必ず衰退し、いつかは死んでしまう・・・誕生後、5年以内に約8割の会社がこの世から姿を消してしまう。(p2)
・若者から転職したいという相談を受けるために、「転職の前に、手に職だ」と諭すようにしている。・・・社員たちには、会社が倒産しても、路頭に迷わないだけのスキルを磨かせておくべきだろう(p70)
・面接のときには必ず、次に挙げる3つの質問をする・・・最初の質問は、「これまでのビジネスで成し遂げた最大の功績は何ですか」というものである。(p158)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
著者経歴
新 将命(あたらし まさみ)・・・1936年生まれ。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどで社長、副社長職を歴任。2003年より住友商事など数社の社外取締役を務める。
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