「香港領事動乱日誌―危機管理の原点」佐々 淳行

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香港領事動乱日誌―危機管理の原点

【私の評価】★★★★★(90点)


■テレビでおなじみみの危機管理の専門家、
 佐々 淳行さんの一冊です。


 佐々さんは、35歳で
 在香港日本国総領事館領事として
 警察庁から出向しています。


・警察庁出向の香港領事の大事な任務の一つは、
 麻薬密輸に関する情報を収集し、警察庁に通報することである
 ・・・香港といえば麻薬犯罪の代名詞のようなもの(p166)


■香港に赴任してしばらくすると、
 香港動乱が発生し、さらに、
 ベトナム出張中にはテト攻勢と
 遭遇して、爆弾、銃弾の中をくぐり抜けて
 きたことがわかります。


 こうした騒乱のなかで、
 イギリス人はどう対処したのか、
 中国人はどう対処したのか、
 これが佐々さんの大切な財産と
 なったようです。


・公安部長公用車で出かけることになって警察本部玄関の
 車廻しに降りたとき、スレビン公安部長が
 小脇に散弾銃を抱えているのに気がついた・・・
 「護衛は連れていかないの?」
 「オレは警官だよ、銃も持ってる。
 警官が警官を守ってどうする」(p227)


■海外で騒乱があると問題になるのは、
 在留邦人の脱出方法です。


 本書の1967年の香港暴動のときから
 在留邦人の脱出に問題があることは
 はっきりしていたようです。


 それでも、現在まで他国の好意で
 脱出するしかないというのも
 さびしい気持ちになります。

 
 佐々さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・外務省は在留邦人の保護という外務省設置法に明記された
 任務をノン・キャリアのやる次元の低い仕事と考え勝ちで、
 キャリア組が条約とかODA援助とか政務を格の高い仕事と
 思っているフシがある(p274)


・遺骨収集・・・
 「ここまでで結構です。あと私ども厚生省の所管ですから・・・」
 何だって?一瞬ムッとなる。自分の所管なら香港に来て
 自分たちで収集すりゃいいじゃないか。(p62)


・これまで数多くの国会議員たちのお世話をしてきたが、
 私たちに中国料理を奢ってくれ謝辞をのべてくれた国会議員は、
 松田竹千代元文部大臣が始めてだった(p187)


・北京人は長身・肥満・頭が大きく・・・
 香港の警察官の多くは山東人で、軍事も北方人種が多い。
 上海は昔は「楚」の国で、戦国時代宰相屈原は
 謀略をめぐらして六カ国の合従連衡の策で
 北の大国「秦」に対抗(p211)


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佐々 淳行
文藝春秋
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【私の評価】★★★★★(90点)



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