「平時の指揮官 有事の指揮官」佐々 淳行

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平時の指揮官(リーダー) 有事の指揮官(リーダー)―人を動かすには、何が必要か

【私の評価】★★★★☆(80点)


■危機管理のエキスパート、
 佐々 淳行(あつゆき)さんの一冊です。


 危機とは、いつ起こるかわからない。


 だから日頃の準備が必要となります。


 ここでいう準備とは、
 危機にあってリーダーが決断できるのか。


 そして、リーダーの決断に
 組織として行動できるのか
 ということです。


・後藤田正晴元官房長官の「五戒」・・・
 一、省益を忘れ、国益を想え
 二、嫌な事実、悪い報告をせよ
 三、勇気を以て意見具申せよ
 四、自分の仕事に非ずというなかれ、
   自分の仕事であるといって争え
 五、決定が下ったら従い、命令は直ちに実行せよ(p145)


■面白いところは、
 リーダーとして、部下の人心の掌握が
 大事であるということ。


 そのために、部下の名前を覚える


 自ら勉強する。


 だから部下がついてくる。


 リーダーとは、
 いかに人間的なものであるか
 ということなのでしょう。


・ジュリアス・シーザーは、
 自己の軍団のすべての人を名前で呼ぶことができたと
 伝えられている(p105)


■最後に、個人として必ず一つ研究問題を持っておく
 ことが大事だと思いました。


 一つひとつ学び、一つひとつエキスパートになる。
 その積み重ねが、プロとしての厚みになる
 のだと思います。


 佐々さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・100%完璧な計画はない。
 つねに最悪な事態のことまで考えておくのが
 指揮官の心得。(p183)


・着任したら、まず直属部下の人事記録を
 人事課から借りて通読し、学歴、経歴、家族事情、
 資格技能、性格などを知ることに努める。・・・
 ただし、前任者、前々任者たちの勤務評定、性格分析などは、 
 その人を知るうえでの一つの手掛かりであり・・・
 それが絶対ではない。(p109)


・衆議院議員・後藤田正晴氏(元副総理・元官房長官)は・・・
 自分の意見は言わずに自分の嫌いな人物、
 能力を評価していない部下のことを、「あれは、たいへんよい
 人物で仕事もできると思うが、君はどう思う?」と、
 わざと逆表現で意見を求める手法を用いるのが常だった(p112)


・『海軍次室士官心得』の「艦内生活一般心得」を読んでみよう。
 「つねに研究問題を持て。平素において、つねに一個の研究
 問題を自分にて定め
、これに対し成果の捕捉に努め・・・(p179)


・どこの組織にも必ず「一言居士」や、
 わざと人の意見に逆らって片意地を張る「天邪鬼」が
 いるものだ。指揮官はつねに冷静であるべきだから、
 会議の席上、公然と反対されたからといって激昂してはいけない。
 ケチをつけられたら、すぐ「貴方ならどうしますか?
 貴方の考えている代案を聞かせてください
」と、
 相手に教えを乞う形で、問題を相手に投げ返せばいい(p200)


【私の評価】★★★★☆(80点)

■目次

序章 現場指揮官の行動原理
第1章 「アフター・ユウ」と「フォロー・ミイ」
第2章 上司と部下の実践的・人間学
第3章 情報伝達の基本マニュアル
第4章 有事、リーダーは何をなすべきか
第5章 現場指揮官における「統率の原理」
付章 こんな上司は失格だ


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