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小さい差が大きな差を生む「微差力」斎藤 一人

2010/01/05公開 更新
本のソムリエ
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【私の評価】★★★★☆(85点)


要約と感想レビュー

 日本漢方の斎藤一人さんの一冊です。一人さんの講演会は、それがそのまま本になってしまうくらい面白いのもので、この本もそうしたお話がベースとなっています。ここで微差力とはなんでしょうか。それは、成功している人がやっていることを観察して、真似てみよう!ということです。


 お店だったら、笑顔だね、服装だね、ラーメン店だったら、味だね、と今、流行っているお店の真似をするのです。それはトイレがきれいだったり、看板が大きいことだったり、ちょっとした差かもしれません。ただ、そのちょっとした差をいくつも積み重ねることで、トップになれるというわけです。


・たとえば、儲かってないラーメン屋があるとします。・・・今、一番流行ってるラーメン屋を見てきて、自分のとこのラーメンの味を変えればいいのです。(p33)


 斎藤一人さんは、富士山の上に脚立を持って行って、脚立の上に立てば日本一だと言います。真似て、真似て、ちょっと工夫すればいい。それが日本一となる秘訣なのです。


 そして最終的には「行動」の大切さを強調しています。何か行動することで、何かが変わるのです。行動することで、結果が出て、その結果を見て、ちょっとだけ変える。それが微差を生むのです。


 一人さんの貴重なお話でした。良い本をありがとうございました。本の評価は、★4つとします。


この本で私が共感した名言

・昔、家康が天下をとる前の徳川家って、今川家の属国だったんです。今川家は、敵に攻められても、自分のところからは兵隊を出さなかったんです・・・徳川家に戦争させてたんです。・・・秀吉が足軽のときに、それを聞いて、こう言ったのです。「そんなことをしていたら、徳川家だけが強くなって、たいへんなことになっちゃう」(p91)


・今、自分の目の前にいる人を喜ばせてください。外に目を向けちゃダメです。目を離しちゃダメなんです。そこで、微差、微差、微差を積み重ねていけば、そこから、絶対、ものが動き出します。(p122)


・人生は、自分の大切なものを見つける旅。私はそう思っています。この旅のなかで、私にとって、仕事はかなり大切です。そして、仲間はもっと大切です。(p137)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★☆(85点)


目次

私は、自分のことを「一人さん」と呼びます
そのままで、いいんだよ
微差って、スゴイ!
一人さんが教えた精神論
人生って、楽しいね



著者経歴

 斎藤 一人(さいとう ひとり)・・・1948年生まれ。「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)10位以内にただひとり連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。土地売却や株式公開などによる高額納税者が多いなか、納税額はすべて事業所得によるという異色の存在として注目される。


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