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「レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』」本田 直之

2009/04/10公開 更新
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レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

 レバレッジシリーズで、いつも品質の高い情報を提供してくれる本田さんの一冊です。今回は、会社の「経営」についてです。内容としては、継続的なビジネスモデル、仕組み化など、他書でも書かれている内容です。


 しかしながら、実際に自分で経営者としての経験談を上乗せすることで、説得力と迫力のある一冊になっています。


会社の事業やビジネスモデルを決める際には、「積上げ継続型」で売り上げていけるものを柱とすべきだ。一過性の売上の場合、「売上アップ」といった目標はなかなか達成できない(p87)


 たとえば、外部に学ぶためには、本から学ぶことが、最も簡単です。本田さんの場合は、自分も多量の本を読みますが、戦略を決める打ち合わせの前に、社員に同じ本を読ませ、共通の知識を持たせる工夫などをしているようです。


 コンサルタント会社でクライアントに提案する前に、関係書籍を20冊くらい担当者に読ませるのと同じ考え方でしょうか。それくらいの基礎知識がなければ、うまくいくはずがないのです。


・具体的な学ぶ方法として、手っ取り早く効果が出るのは読書であると私は思う。つまり、ビジネス書を読むのである。(p26)


 また、印象に残ったのは、本だけではなく人からも学ぶということです。常に情報収集を大切にしていることが印象的でした。経営者というのは、食事の時間でさえ、効果的に情報収集し、計画を立て、実行していかなくてはならないのでしょう。


 知っているようで、忘れがちなポイントがとてもよくまとまめていると思いました。これも実際に会社の経営に携わり、成功体験があるからなのでしょう。本の評価としては、★5つとしました。


この本で私が共感した名言

・ランチのみならず、ディナーでも飲み会でも単なるお茶でも、「外部とのつながりを持たない経営者は危険信号」であると私は思う(p38)


・スタッフを採用するのであれば、「いくらの広告を・どの媒体に・何回打ったら・何人応募が来たか」といったことをデータ化し、さらにそれを分析して仕組み化していく(p103)


・私がバックスグループでIR(投資家向け広報)業務を立ち上げた際、経験がない分、同じ規模でIRがうまい企業のやり方を10社ほど調べ、それをベンチマークとした。(p109)


上の20%のケアに力を注げば、彼らが60%の人を教育してくれるので、レバレッジが効く・・仕組み化については中間の60%の人に対して重点的に行い、誰もが成果を出せるようにフォローする(p222)


・私自身が以前そうだったが、「なんで部下は自分で考えてできないのか」と思ってしまう経営者は多い。・・・自分で考えて行動できる社員がいるとしたら、自分で事業を起こしているだろう。(p237)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★★★(91点)


目次

第1章 経営者のレバレッジ
第2章 戦略のレバレッジ
第3章 営業のレバレッジ
第4章 ブランドのレバレッジ
第5章 仕組み化のレバレッジ
第6章 組織のレバレッジ



著者経歴

 本田直之(ほんだ なおゆき)・・・レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に、少ない労力で多くの成果をあげるためのレバレッジマネジメントのアドバイスを行う。日本ファイナンシャルアカデミー取締役、コーポレート・アドバイザーズ取締役、米国Global Vision Technology社取締役、Aloha Table取締役、コポンノープ取締役、エポック取締役などを兼務


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