「手紙屋 蛍雪篇〜私の受験勉強を変えた十通の手紙」喜多川 泰
2008/07/01公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
手紙屋が「勉強」の意味を教えてくれる一冊です。多くの人は学生時代に、「なんで勉強しなくてはならないのか?」ということに悩みます。ある人は、勉強の意味を見つけることができず、反発して道をはずれてしまう人もいるでしょう。
本人が、勉強の意味を見つけることができればいいのですが、可能であれば、勉強の意味を教えてくれてさえいれば、結果はかなりちがうはずです。なぜなら人は、自分で必要と思えば、自分で動きだす動物だからです。もちろん人に勉強は必要なのです。
・「勉強」・・・「今までこの地球上に存在した人々が経験し、発見しては次の世代へ伝えてきたすばらしい知識や知恵を、今度は自分が受け継ぎ、自分のものにすること」(p88)
また、手紙屋は、勉強にはスポーツと同じ意味で良いところがあるといいます。つまり、一つのハードルを苦労して越えることで、努力により自分を成長させるという体験が経験できるのです。
・大切なのは、勉強という道具で自分を磨くことです。(p120)
学校では、勉強だけで、( 勉強の意味 )を教えていないことが判明しました。学生さんなど、「勉強」という言葉にアレルギーのある人にお薦めします。本の評価としては、★4つとしました。
この本で私が共感した名言
・「やるべきこと」・・・『将来の自分が、今の自分にやっておいてほしいこと』(p136)
・あなたが「勉強する権利」を手に入れるために、どれだけ長い時代の人々が命を賭けて戦ってきたかという事実を考えても、今、たすきを手に走っている私たちの世代が、ちょっとやそっとの理由で途中棄権するわけにはいきません。(p214)
・まずは英文を読んだり、入試問題を解いたりする。そうすると、自分に何が足りないのかがわかる。・・・すると、自分のやるべきことが見えてくる。(p146)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★☆(85点)
著者経歴
喜多川 泰(きたがわ やすし)・・・1970年生まれ。東京学芸大学卒業後、1998年横浜市に学習塾「聡明舎」を設立。高校生を中心に英語を教える一方、授業に自己啓発を取り入れるべく研究を続け、執筆活動を開始。
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