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「牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学」坂口孝則

2008/06/29公開 更新
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牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書)


【私の評価】★☆☆☆☆(57点)


要約と感想レビュー

 コーヒーやハンバーガーの原料費(変動費)は、かなり少なくて20%くらいです。こうした商売のコストについて、教えてくれる一冊です。


 面白いのは、儲かっている企業には、それぞれ多様な仕入れの工夫があり、儲かっていない企業の仕入れはどこも似通っているということです。


 例えば、某小売チェーン店では、牛をまるごと何頭分も仕入れ、高級部位はグループのレストランに流し、その他のところは小売店に流し、牛をまるごと活用しています。こうした工夫が必要なのです。


 商売では、仕入れが大切ですので、こうした本で他の業界に学ぶのも良いのではないでしょうか。


この本で私が共感した名言

・コジマは2007年3月期の決算では、営業利益が55億円のマイナスだったにもかかわらず、110億円ほどの販促協賛金があり、結果としては43億円のプラス(p48)


・過去の購入価格と比べてみる・・・類似品の価格と比べてみる(p88)


・外国の仕入れ担当者と話して、驚かれるのは日本の中間流通業者の多さです。(p93)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★☆☆☆☆(57点)


目次

第1章 一つの商品から生まれる意外な利益
第2章 利益を生む「工夫」と「不正」の微妙な境界
第3章 値段をめぐる仁義なき戦い
第4章 利益と仕入れの無限の可能性



著者経歴

 坂口孝則(さかぐち たかのり)・・・未来調達研究所所長、株式会社アジルアソシエイツ取締役。大阪大学経済学部卒業後、メーカーの調達部門に配属され、調達・購買・原価企画を経験。現在は、同領域のコンサルティング、研修講師に従業。メールマガジン「ほんとうの調達・購買・資材理論」執筆者。著作に『牛丼一杯の儲けは9円』(幻冬舎新書)、などがある。


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